【特別企画】編集部記者が自宅で試してみた
使って納得!マランツの薄型AVアンプ「NR1711」は“リビングシアター”の救世主だった
映像フォーマットではHDR10/HLG/ドルビービジョン、音声フォーマットではドルビーアトモスやDTS:Xといった、近年話題の規格にもしっかり対応。eARC(Enhanced Audio Return Channel)にも対応している。
加えてHDR10+や、4K/8K放送で採用されているMPEG4 AAC 5.1に対応したり、VRRやQFTといったゲーム向けの新規格も新たにサポートするなど、様々な面で前モデルから機能を強化。バーチャルサラウンドテクノロジー「Dolby Atmos Height Virtualizer」、「DTS Virtual:X」にも対応し、ハイトスピーカーを設置できない環境でもオブジェクトオーディオの魅力を味わえる。
そして、実用最大出力100Wのフルディスクリート・パワーアンプを搭載したり、本機専用に新規開発されたカスタムコンデンサーを採用するなど、音質面に多数のこだわりを投入。32bitフローティングポイントQuad Core DSPによって負荷の大きい最新オーディオフォーマットもスムーズに処理できるようにしていたり、DSPやネットワーク、USBなどのデジタル回路への電源供給には専用のトランスを使用し、アナログ回路との相互干渉を排除している。
■音に奥行きが出て定位感もバッチリ
初期設定はかなり簡単だった。スピーカーケーブルのつなぎ方など、初歩のレベルから丁寧に説明してくれるセットアップアシスタントが用意されているので、ガイダンスに従って作業していけば、初心者でも迷うことはないだろう。
初期設定と音場自動調整を済ませて実際に使い始めてみると、当たり前だが、薄型テレビの内蔵スピーカーとは雲泥の差だ。例えば地デジの音楽番組のような身近なコンテンツでも、音場にグッと奥行きが出てアーティストの演奏や歌声の臨場感が大きく増す。
また、Amazon Prime Videoで『鬼滅の刃』を見返してみると、 “水の呼吸” の演出時にエフェクト音がこんなに縦横無尽に動いていたのかと改めて気付かされた。
音もセンターにビシッと定位。フロアスタンディングスピーカーのOBERON 5を使ったことで、テレビ内蔵スピーカーよりスピーカー位置が物理的に上がったこともあり、まさに画面から音が聴こえてくるようだ。映画の登場人物のセリフやニュース番組でのキャスターの声なども、よりリアルに感じられる。