【特別企画】アコースティックラボ主催イベントに編集部記者が密着
音がいい防音室「蔵前ヴィレッジ」でスピーカー聴き比べ!「アコースティックオーディオフォーラム」密着レポート
オーディオファン向け物件を数多く手掛ける防音工事会社、アコースティックラボ。同社がつくった“音がいい防音室”「蔵前ヴィレッジ」を会場にしたオーディオ試聴会「Acoustic Audio Forum」が過日に開催された。参加者の声を中心に、同イベントの様子をレポートする。
蔵前ヴィレッジは、プロのエンジニアも使う音楽スタジオも手掛けるなど、音楽を聴く部屋づくりに対する豊富なノウハウを持つ同社が手がけたショールーム。なお、ひとつだけではなく複数の防音室が用意されており、そんな背景から“ヴィレッジ”と名付けられているのだろう。
実際にこの部屋で音出しデモを体験すると、なるほどたしかにセッティング変更での差異などが如実に感じられる。同社が提唱している「部屋もオーディオシステムの一部だ」という考え方に多くの人が納得できることだろう。機器の実力を十二分に引き出すには、音が鳴り響く空間である部屋の環境が非常に重要であることを再認識させられるはずだ。
そんな蔵前ヴィレッジで定期的に開催されているイベントが「Acoustic Audio Forum」。記者が参加した最新回では「究極のステレオフォニック再生をもとめて【第3回】―あなたは音場派?音像派?―」をテーマに、ECLIPSE(イクリプス)のフラグシップスピーカー「TD712zMK2」とB&W「805D3」との聴き比べ、そして吸音材の配置を入れ替えての試聴などが行われた。
今回のデモに使われたスピーカー2機種は、「TD712zMK2」がスピーカーユニット1基のみであるのに対し、「805D3」はトゥイーターが別になっている2wayである点が大きな違い。そのため805D3ではミッド/ウーファーユニットとトゥイーターそれぞれから音が発せられてからの壁などでの反射音が、ユーザーの耳に届くまでにほんのわずかながらズレが生じることになる。
もちろん、だからといって805D3が音質的に不利になるということを本イベントで言いたいのではなく(そもそも同スピーカーは同社がレファレンスとして自ら導入しているものだ)、そうした違いが実際の音にどのように影響しているのかが体験できるというのがポイント。伝送特性の計測データなど、数値的な裏付けとともに、わかりやすい解説と音出しデモを体験することができた。
“音がいい”防音工事のスペシャリストである同社の鈴木代表は、「ほんのちょっとスピーカー周りの環境を変えるだけでも、スピーカーをまるごと変えたくらいのインパクトがあったと感じる人もいるのではないか」と、部屋づくりの重要性にも言及。こうした解説に、なんども大きくうなずきながら耳を傾ける参加者の姿も見られた。
実際に参加者からは「イベントに参加してみて、自分のオーディオライフにとって大変参考になった」との声があった。「吸音材の配置で音の印象が大きく変わった。自分も家に返ったら布団や毛布を使っていろいろ実験しないと(笑)」など、満足そうに語ってくれる参加者もいた。
また、休憩時間などにはテーマ以外のことについてもざっくばらんに同社スタッフへ質問したりもできる。「防音性能を高めるためには二重壁にしないとダメなのか?」といったものや、自分の部屋ではどれくらいの予算があれば必要なのかなどの質問がとんでいたほか、この“蔵前ヴィレッジ”の壁の仕上げに漆喰が使われていることを知って「じゃあ自分の部屋もDIYで漆喰を塗ろうかな(笑)」などという会話もあった。
このように、一方的に講師の話を聞くだけではなく、“フォーラム”の名の通り双方向で意見を交換しながらオーディオや部屋づくりに対する知見を深められるのが本イベントだ(念のために申し添えておくと、もちろん、自分から発言することが苦手な人はむりやり発言させられるようなこともない)。
2017年最後となる次回は、12月28日(木)15時〜17時と、18時〜20時の2部制で開催することが決定している。
・会場
アコースティックラボ蔵前ヴィレッジ
(台東区柳橋2-19-10 第二東商センタービル2号館B棟1階)
※各線浅草橋駅より徒歩
現在、公式サイトのメールフォームおよび下記問い合わせ先から参加申し込みや問い合わせを受付中。今後のオーディオライフの参考に参加してみてはいかがだろうか。
【問い合わせ先】
アコースティックラボ
草階(くさかい)氏
TEL/03-5829-6035
[email protected]
(特別企画 協力:アコースティックラボ)
蔵前ヴィレッジは、プロのエンジニアも使う音楽スタジオも手掛けるなど、音楽を聴く部屋づくりに対する豊富なノウハウを持つ同社が手がけたショールーム。なお、ひとつだけではなく複数の防音室が用意されており、そんな背景から“ヴィレッジ”と名付けられているのだろう。
実際にこの部屋で音出しデモを体験すると、なるほどたしかにセッティング変更での差異などが如実に感じられる。同社が提唱している「部屋もオーディオシステムの一部だ」という考え方に多くの人が納得できることだろう。機器の実力を十二分に引き出すには、音が鳴り響く空間である部屋の環境が非常に重要であることを再認識させられるはずだ。
そんな蔵前ヴィレッジで定期的に開催されているイベントが「Acoustic Audio Forum」。記者が参加した最新回では「究極のステレオフォニック再生をもとめて【第3回】―あなたは音場派?音像派?―」をテーマに、ECLIPSE(イクリプス)のフラグシップスピーカー「TD712zMK2」とB&W「805D3」との聴き比べ、そして吸音材の配置を入れ替えての試聴などが行われた。
今回のデモに使われたスピーカー2機種は、「TD712zMK2」がスピーカーユニット1基のみであるのに対し、「805D3」はトゥイーターが別になっている2wayである点が大きな違い。そのため805D3ではミッド/ウーファーユニットとトゥイーターそれぞれから音が発せられてからの壁などでの反射音が、ユーザーの耳に届くまでにほんのわずかながらズレが生じることになる。
もちろん、だからといって805D3が音質的に不利になるということを本イベントで言いたいのではなく(そもそも同スピーカーは同社がレファレンスとして自ら導入しているものだ)、そうした違いが実際の音にどのように影響しているのかが体験できるというのがポイント。伝送特性の計測データなど、数値的な裏付けとともに、わかりやすい解説と音出しデモを体験することができた。
“音がいい”防音工事のスペシャリストである同社の鈴木代表は、「ほんのちょっとスピーカー周りの環境を変えるだけでも、スピーカーをまるごと変えたくらいのインパクトがあったと感じる人もいるのではないか」と、部屋づくりの重要性にも言及。こうした解説に、なんども大きくうなずきながら耳を傾ける参加者の姿も見られた。
実際に参加者からは「イベントに参加してみて、自分のオーディオライフにとって大変参考になった」との声があった。「吸音材の配置で音の印象が大きく変わった。自分も家に返ったら布団や毛布を使っていろいろ実験しないと(笑)」など、満足そうに語ってくれる参加者もいた。
また、休憩時間などにはテーマ以外のことについてもざっくばらんに同社スタッフへ質問したりもできる。「防音性能を高めるためには二重壁にしないとダメなのか?」といったものや、自分の部屋ではどれくらいの予算があれば必要なのかなどの質問がとんでいたほか、この“蔵前ヴィレッジ”の壁の仕上げに漆喰が使われていることを知って「じゃあ自分の部屋もDIYで漆喰を塗ろうかな(笑)」などという会話もあった。
このように、一方的に講師の話を聞くだけではなく、“フォーラム”の名の通り双方向で意見を交換しながらオーディオや部屋づくりに対する知見を深められるのが本イベントだ(念のために申し添えておくと、もちろん、自分から発言することが苦手な人はむりやり発言させられるようなこともない)。
2017年最後となる次回は、12月28日(木)15時〜17時と、18時〜20時の2部制で開催することが決定している。
・会場
アコースティックラボ蔵前ヴィレッジ
(台東区柳橋2-19-10 第二東商センタービル2号館B棟1階)
※各線浅草橋駅より徒歩
現在、公式サイトのメールフォームおよび下記問い合わせ先から参加申し込みや問い合わせを受付中。今後のオーディオライフの参考に参加してみてはいかがだろうか。
【問い合わせ先】
アコースティックラボ
草階(くさかい)氏
TEL/03-5829-6035
[email protected]
(特別企画 協力:アコースティックラボ)