3週間待たされた末に
iPhoneバッテリー交換、画面の傷が理由で「交換しない」か「セット修理」かの二択を迫られた
先日当サイトの記事でお伝えしたように、iPhoneのバッテリー交換プログラムへ申し込んだ。
このプログラムは、アップルがiPhoneの旧機種の一部を、iOSアップデート時に低速化させていた問題を認めて謝罪したあと、保証対象外のiPhoneのバッテリー交換価格を、従来の8,800円から5,600円減額して3,200円にしたものだ。
年内が申込期限のため、混み合っているとは聞いていたのだが、いざ申し込んで2週間経っても何の音沙汰もない。これはおかしいと電話してみたところ、「いつ頃お戻しできるかお答えできません」と言われた、というのが前回の顛末だ。
その後、半ば忘れかけていたのだが、26日になってついに進展があった。まず15時くらいに「We've received your product」というメールが届き、製品を受領した、リクエストされたサービスが終わったらEメールでお知らせする、という意味の英文が書かれていた。この時点で「なぜ英文?」と思ったのだが、まあそのくらいは良しとしよう。ようやく修理が始まるのかと、正直ホッとした。
だが問題は、26日20時過ぎに届いたメールだ。「We need to hear from you.」という件名のメールで、「元々の修理リクエストには言及されていなかった問題が発見された。詳細を確認して欲しい」と、これまた英文で書かれている。
何だろうと思ってリンク先を見ると、預けたiPhoneをアップルが撮影した写真が3点掲載されており、「Damage: Cracked」と書かれている。もともと気づいていたのだが、画面にすこし傷が入っていたのだ。ただし、よく若者が持っているiPhoneのような、画面がバキバキに割れた状態ではない。画面隅の一、二箇所が軽くひび割れているレベルで、実使用にはまったく問題ない。
そして、そのページには「修理プロセスを続行することを希望される場合は、記載した変更済み修理費用を承認してください。お客様のデバイスを修理せず、追加の費用なしで返却することも可能です」と書かれており、下に2つの選択肢が示されていた。
「有償修理を希望します。 ¥15,984 税込」
「修理をせずに、製品を返却してください」
これ以外の選択肢はない。つまり、前面ガラスの修理も込みで約16,000円払うか、もしくはバッテリー交換を諦めるか、どちらかを選ばなければならない。
しかも、修理状況のページにはこうも記載されてある。「2018年12月31日までにご対応(つまり返事を)いただけない場合、お客様の製品は返却されますのでご了承ください」。何もリアクションがなかったら直さずに戻しますよ、と言う意味だ。
不可解に思い、またサポートに電話してみた。すると、「私どものポリシーで、なるべく完璧に近いかたちで修理を行いたいと考えているためです」と、サポートの窓口の方は申し訳なさそうに説明した。
だが、私はバッテリー交換プログラムに申し込んだだけだ。「3,200円でバッテリーが新品になるのならお得」くらいの気持ちであって、画面の傷を直して欲しいなどとは全く考えていないし、希望してもいない。
そもそも、このバッテリー交換プログラム自体、アップルが過失を認め、そのお詫びとしてスタートしたことが背景ではなかったのか。それなのに、ほかに少し傷が見つかったから、それも含めた修理でなければ交換しない、それが嫌なら直さずに返却するというのは、対応として拙劣ではないか。
…と、ここまで書いて、もう一度サポートページを確認したら、こう記載されていた。「画面のひび割れなど、バッテリー交換に支障をきたす損傷がある場合は、そちらを先に修理する必要があります (場合によっては別途修理料金がかかることがあります)。」
今回私が預けたiPhoneは、まさにこのカギ括弧で括られたケースにあたるというのが、アップル修理センターの見解なのだろう。私はこの一文を完全に見逃していた。アップルは事前にしっかり警告していたわけで、まったく悪くはなかった。もうちょっと大きく、太字などで書いてくれていてもよかったような気もするが、一般的には見落としていた私が悪いというべきだろう。
ということで、3週間も待たされ続けたバッテリー交換プログラムだが、スッパリ諦めることにした。バッテリー交換をやめると告げたところで、iPhone 6がいつ返ってくるか定かではないが、戻ってきたら、劣化したバッテリーのまま使い続けるか、iPhone XRへの下取り交換に使うなどして、何とか有効利用したいと考えている。
このプログラムは、アップルがiPhoneの旧機種の一部を、iOSアップデート時に低速化させていた問題を認めて謝罪したあと、保証対象外のiPhoneのバッテリー交換価格を、従来の8,800円から5,600円減額して3,200円にしたものだ。
年内が申込期限のため、混み合っているとは聞いていたのだが、いざ申し込んで2週間経っても何の音沙汰もない。これはおかしいと電話してみたところ、「いつ頃お戻しできるかお答えできません」と言われた、というのが前回の顛末だ。
その後、半ば忘れかけていたのだが、26日になってついに進展があった。まず15時くらいに「We've received your product」というメールが届き、製品を受領した、リクエストされたサービスが終わったらEメールでお知らせする、という意味の英文が書かれていた。この時点で「なぜ英文?」と思ったのだが、まあそのくらいは良しとしよう。ようやく修理が始まるのかと、正直ホッとした。
だが問題は、26日20時過ぎに届いたメールだ。「We need to hear from you.」という件名のメールで、「元々の修理リクエストには言及されていなかった問題が発見された。詳細を確認して欲しい」と、これまた英文で書かれている。
何だろうと思ってリンク先を見ると、預けたiPhoneをアップルが撮影した写真が3点掲載されており、「Damage: Cracked」と書かれている。もともと気づいていたのだが、画面にすこし傷が入っていたのだ。ただし、よく若者が持っているiPhoneのような、画面がバキバキに割れた状態ではない。画面隅の一、二箇所が軽くひび割れているレベルで、実使用にはまったく問題ない。
そして、そのページには「修理プロセスを続行することを希望される場合は、記載した変更済み修理費用を承認してください。お客様のデバイスを修理せず、追加の費用なしで返却することも可能です」と書かれており、下に2つの選択肢が示されていた。
「有償修理を希望します。 ¥15,984 税込」
「修理をせずに、製品を返却してください」
これ以外の選択肢はない。つまり、前面ガラスの修理も込みで約16,000円払うか、もしくはバッテリー交換を諦めるか、どちらかを選ばなければならない。
しかも、修理状況のページにはこうも記載されてある。「2018年12月31日までにご対応(つまり返事を)いただけない場合、お客様の製品は返却されますのでご了承ください」。何もリアクションがなかったら直さずに戻しますよ、と言う意味だ。
不可解に思い、またサポートに電話してみた。すると、「私どものポリシーで、なるべく完璧に近いかたちで修理を行いたいと考えているためです」と、サポートの窓口の方は申し訳なさそうに説明した。
だが、私はバッテリー交換プログラムに申し込んだだけだ。「3,200円でバッテリーが新品になるのならお得」くらいの気持ちであって、画面の傷を直して欲しいなどとは全く考えていないし、希望してもいない。
そもそも、このバッテリー交換プログラム自体、アップルが過失を認め、そのお詫びとしてスタートしたことが背景ではなかったのか。それなのに、ほかに少し傷が見つかったから、それも含めた修理でなければ交換しない、それが嫌なら直さずに返却するというのは、対応として拙劣ではないか。
…と、ここまで書いて、もう一度サポートページを確認したら、こう記載されていた。「画面のひび割れなど、バッテリー交換に支障をきたす損傷がある場合は、そちらを先に修理する必要があります (場合によっては別途修理料金がかかることがあります)。」
今回私が預けたiPhoneは、まさにこのカギ括弧で括られたケースにあたるというのが、アップル修理センターの見解なのだろう。私はこの一文を完全に見逃していた。アップルは事前にしっかり警告していたわけで、まったく悪くはなかった。もうちょっと大きく、太字などで書いてくれていてもよかったような気もするが、一般的には見落としていた私が悪いというべきだろう。
ということで、3週間も待たされ続けたバッテリー交換プログラムだが、スッパリ諦めることにした。バッテリー交換をやめると告げたところで、iPhone 6がいつ返ってくるか定かではないが、戻ってきたら、劣化したバッテリーのまま使い続けるか、iPhone XRへの下取り交換に使うなどして、何とか有効利用したいと考えている。