iPhone＋完全ワイヤレスで音ゲー“フルコン“できる？ AirPodsを凌駕する最速モデル現る！

■音ゲーでフルコンはできるのか？

いよいよ音ゲーでフルコンボできるのかにチャレンジしていく。タイトルは『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』（デレステ）。ちなみに記者は、レベル24 - 25までならフルコンできる、26は曲によって、27以降はスキル頼みでごく稀にできる、というライトプロデューサーだ。

デレステではPERFECT、GREAT、NICE、BAD、MISSという判定があり、このうちPERFECTもしくはGREATであればコンボが継続していく。最後まで、このどちらかを取り続けることができれば、めでたくフルコンとなる。

なかには「NICEでもコンボ継続」「GREAT、NICE、BADをPERFECT判定にする」といった特技を持つアイドルもいて、「他アイドルの特技効果を大アップ」する特技との組み合わせによりMISSをPERFECT判定にすることすら可能だ。しかし、今回の検証ではこうした特技を持つアイドルは編成から外して行う。

60msということは、フレーム数で言えば約3 - 4フレーム。いくら遅延が少ないとはいえ、音ゲーにおいて、これだけのズレは致命的な気がする。まぁ、デレステの判定の数値などをググってみたが「なるほど、わからん」状態だったので、実践あるのみ。フルコンできればよかろうなのだ。

遅延なしならフルコンできる楽曲でないと実験にならないので、MASTERでフルコン経験がある「Yes! Party Time!!」（レベル25）をチョイス。テスト環境はiPhone 7 Plus、3D標準、カットイン/エフェクト表示はONという条件だ。

アプリを起動して、LIVEを始めるまでのタップで、これまでの完全ワイヤレスイヤホンとは速度が違うことが分かる。そして実際にLIVEをプレイして、確信に変わった。これはフルコンいける。

これまでの完全ワイヤレスイヤホンでは味わえなかった感覚だ。最初のプレイからいきなりNICEが2、MISSが2で済んだ。これが音ズレのせいなのか自分のプレイスキルのせいなのか分からない。「音ズレのせいだ！」と責任転嫁できるほど、大きくズレていないのだ。

ただし、違和感がまったくないほどズレていないか、というとそうでもない。完全に音楽だけを頼りにしていくと、NICEとGREATを量産してしまう。また、一度タイミングが分からなくなるとそこからの修正が即座に行えない。1タップ犠牲にして、また流れを掴む感じだ。しかし、これならオールPERFECT狙いならともかく、脳内調整の範囲でフルコンはいける。

そう思ってから、30分ほど。スタドリをお腹がタプタプになるほど飲んだところでの結果がこれだ。

楽曲が「ハイファイ☆デイズ」（MASTER/レベル24）なのは見逃してほしい。フルコンできなければ企画にならないという緊張状態で「Yes! Party Time!!」のフルコンは無理だった。レベル25までならフルコンが取れるなどとイキってしまい申し訳ありません。でも、完全ワイヤレスイヤホンでフルコンできたので、この成果だけは胸を張って報告したい。

ゲームごとに調整範囲が異なるだろうから標準状態でプレイしていたが、デレステでは「タイミング調整」機能により流れてくるリズムアイコン（ノーツ）と楽曲のズレを調整することができるため、さらにノーツと楽曲のズレが抑えられる。一方で、この調整を行うと、今度はタップ音（SE）とのズレが広がって感じられるようになってしまった。SEを切ってしまえば、本当に体感上のズレが少ない状態が実現できるが、タップ音でリズムを確認するスタイルの人だとかえってやりづらくなるかもしれないので、どちらが自分に合っているか試してみるのがオススメだ。

ということで、完全ワイヤレスイヤホンでフルコンは取れる。ただし、全部PERFECTでハイスコアを目指すというガチ勢の領域には、まだ完全ワイヤレスイヤホンは早い。ゲームによっては、このほんのわずかなズレがあるとライトなプレイすらできない可能性もあるし、SEは必須という人は脳内調整に手間取るだろう。

また、Hammerhead True Wirelessはイヤホン本体の連続再生時間が約4時間、充電ケースと合わせて約16時間の連続使用で、最近の完全ワイヤレスイヤホンのバッテリー寿命としてはけっこう短い部類に入る。いわゆる “耳うどん” スタイルも好みが分かれるかもしれない。

それでも、完全ワイヤレスイヤホンの遅延速度がこのレベルに到達したことは極めて大きな出来事である。出先でもゲームを楽しみたい、というユーザーにとって、Hammerhead True Wirelessは頼りになるパートナーになってくれるはずだ。