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Apple Watchで睡眠状態をチェック

ボーズの“睡眠サポートイヤホン”「Sleepbuds II」を着けて寝てみた。眠りの質は改善した?

公開日 2020/12/26 07:00 編集部:川田菜月
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ということで、Sleepbuds IIを試してみる。本体サイズは超小型だ。ボーズの完全ワイヤレスイヤホンはもちろん、他メーカーの小型と称される完全ワイヤレスイヤホンなどと比べても、専用のイヤーチップを装着した状態でもかなり小さい。

超小型サイズで、耳にもすっぽりおさまる

イヤーフィンを外すと、本体の小ささが際立つ

ちなみに筆者はイヤーチップのサイズ1を着けて、最もミニマムな状態で使用。耳への装着は普通の完全ワイヤレスイヤホンと変わらず、ボーズの完全ワイヤレスイヤホンや、フィン一体型のイヤーチップの使用感とほぼ一緒だ。

イヤーチップは3サイズ用意されている。フィット感のよいものを使用しよう

使用するには専用アプリ「Bose Sleep App」を使う必要がある。Sleepbuds IIをケースから取り出した状態でアプリを立ち上げると、アプリが自動検出してペアリングする。

アプリではアラーム設定なども行える

その後は、ボーズの完全ワイヤレスイヤホン「Bose QuietComfort Earbuds」のアプリと同じように、正しい装着方法の解説があり、使い始める前にしっかりフィット感をチェックすることができる。

正しい装着方法についてアナウンスがあり、フィット感を確かめてから使える

Sleepbuds IIではノイズマスキング用サウンドに加えて、リラックス効果のあるヒーリングサウンドも用意し、40曲から選ぶことができる。3カテゴリーに分類されており、その中からお気に入りのコンテンツをSleepbuds IIにダウンロードして、ベッドに入ったら再生するかたちだ。

3つのカテゴリーから好きなサウンドを選んで、Sleepbuds IIにダウンロードして使う

一晩中流し続けることもできるし、30分から8時間までの間でスリープタイマー設定もできる。筆者は寝付きが悪いこともあるので、少し長めに120分に設定している。サウンドの音量も調整できる。

再生時間も設定でき、一晩中流すことも可能だ

さて、そんな感じでSleepbuds IIを数日試してみた。

Sleepbuds IIを装着して寝た時。結構寝られてるんじゃない?!

わ、わりと寝られてるのでは…!?

普段の生活では、寝ている途中に覚醒したと思われる薄い線がでていたけれど、Sleepbuds IIを使用したら、薄い線がほとんど発生していない!これは、いつもより熟睡できているといっていいのではないだろうか!

とはいえ、ズボラな筆者なので、Apple Watchをつけ忘れていた日もあるし、なぜか睡眠時間が少ないので、完全な比較はできない。ただ個人的には、ノイズマスキング用のサウンドが心地よく、気持ちが落ち着く感覚があったこと、また「寝る態勢に入ろうという意識づけ」になったことが、睡眠改善に繋がっていると感じた。

Sleepbuds IIを使うことで、寝る体制に入りやすくなった気がする

Sleepbuds IIは、いわゆるノイズキャンセリング機能や音楽再生機能は搭載していない。「不快なノイズを効果的にカバーして、心地よいサウンドでマスキングする」ことに特化しているので、実際に専用サウンドを流してみても、ノイズキャンセリング機能を使った時に感じることの多い、圧迫感のようなものもない。自然に周囲の騒音を和らげてくれ、「なんとなく聞いていて心地よい」と感じるサウンドで、もちろん聴き疲れることもない。

Sleepbuds IIは1回の充電で最大10時間使用できるので、一晩中使っていてもおおよそ問題ない、バッテリー性能は十分だ。以前のモデルは「フル充電されない」「予期せず電源が落ちる」など、バッテリー面での不具合によって販売終了となってしまったのだが、ボーズはこの点をしっかり改善してきた。

ケースでは3回分の充電が可能

背面にUSB-C端子が備わる

今回、補聴器に使われるような信頼性の高いバッテリーを用いて、その性能を維持しながらフィット感も損なわないよう、小型化を実現したとのこと。外観デザインにも影響なく仕上げられており、さすがボーズといった印象だ。

一番気になっていた装着感も良好だ。「横になった時とか痛かったりするのでは?」と若干不安視していたのだが、思っていたほど奥にぐっと入れ込むこともなく、かといって本体が外側に飛び出ることももちろんない。数日使った限りでは外れることもなかった。

装着したまま横を向いても、枕に当たって痛くなることもなく、また枕との摩擦ノイズもほとんどない。快適な使い心地だ

柔らかいイヤーチップがうまい具合に耳にフィットしてくれるので、横向きに寝ても、強く押し付けたりしなければ違和感もなかった。枕と擦れることで発生する摩擦ノイズも、様々に検証した結果、マットな質感のアンチフリクションコーティングを施すことで解消したとしており、実際に気になることもなく、存在を忘れるくらい自然な着け心地で、快適に使うことができた。

筆者はもともとよく寝る方ではあったが、睡眠は時間が長ければよいということもなく、その「質」が大事だと言われる。今のコロナ禍で感じるストレスや環境変化によって、眠りが浅くなっている方もいそうだ。

不安定な状況に負けない健康的な生活を送るために、睡眠改善が重要なポイントになる。Sleepbuds IIを試してみる価値はありそうだ。

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