劇場版特報に沸き立ち、まとめてみた
ついに公開される劇場版「ガンダムSEED」、シリーズ復習できる配信サービスをチェック!
2002年にテレビ放送された『機動戦士ガンダムSEED』、および2004年放送の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の続きを描く完全新作劇場映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が、2024年1月26日(金)に公開されることが決定した。本稿では、劇場公開に向けてテレビシリーズをおさらいできる定額動画配信サービスを紹介したい。
記者の青春時代に思いっきり浴びたために、趣味嗜好を育む上で大きな指標となってしまった作品『機動戦士ガンダムSEED』。「21世紀のファーストガンダム」として2002年に放送を開始。センセーショナルな人間関係と、憎しみが連鎖する泥沼の戦場。対立陣営に身を置く故に「わかりあえない」とする悲しい友情の行方を軸にとしたドラマが、当時の若年層を中心に厚い支持を集めた。
その放送終了から1年後の2004年には続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が放送されており、作品についての評価は割れたものの、高いシリーズ人気を獲得。「ガンダム」というジャンルの裾野を拡げ、当時のサブカルチャーの一大ムーブメントになっていたと記者は記憶している。
そんな人気作のガンダムSEEDシリーズは、各定額見放題サービスでの配信状況も充実(記事執筆時点)。公式サイトにも配信サービスの記載があるのでこれを見てみると、『機動戦士ガンダムSEED』はNetflix/ Hulu/ U-NEXTといったメジャーサービスのほか、お膝元のバンダイチャンネル、dアニメストア、DMM TV、TELASA、J:COMオンデマンドなどのサービスでも視聴が可能だ。
SEEDの続編かつ、公開予定の劇場作品に時系列がもっとも近い『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』は、メジャーサービスだとHulu/ U-NEXTのみの配信。SEEDを配信しているNetflixでは現在配信されていない。同様にバンダイチャンネル、dアニメストア、DMM TVでも見ることができるが、SEEDを配信しているTELASA、J:COMオンデマンドではSEED DESTINYは配信されないので注意したい。
なお、現在各サービスで配信されているSEED/SEED DESTINYについてだが、公式サイトにもしっかりと記載があるように、2002年10月の番組放送から10周年を数えた2011年10月に発表された「HDリマスター」版が配信されており、いわゆる「本放送版」の配信が行われていないのが実情だ。HDリマスター版の展開から10年超経ってしまっている事実にも正直驚く。
本作品のHDリマスターは元素材をスキャン、アップコンバートする……といった解像度を高めるブラッシュアップに留まらず、4:3のオリジナル版から上下部分をカットして画面を16:9ワイド化。映像のアスペクト比がデジタル放送後のフォーマットへと変更されている。
画角の変化だけでなく、ストーリー構成は本放送版に沿っているものの、新型装備を携えたストライクガンダム(パーフェクトストライクガンダム)の登場をはじめとした新規カットや、音楽、後半のエンディングの差し替え、総集編回のカットなど大幅な刷新が施されており、最早いい意味で別物の作品となっている。
上記したように配信サービスでは、HDリマスター版がスタンダードとなっており、映像ソフトも公式サイトで確認できるのはHDリマスター版のBlu-ray BOXのみ。そのため、「あの頃」のガンダムSEED/SEED DESTINYを観てノスタルジックな気分に浸りたいという人は、店頭で「本放送版」の過去ディスクを手に入れるか、レンタル店で借りるかの2択となっている。逆に視聴手段が乏しくなっているのだ。あんなに一緒だったのに……。
◇ ◇ ◇
思い返せば2006年に制作が大々的に発表されるも、音沙汰が少なくファンの間では「幻の作品」扱いされていた「劇場版 機動戦士ガンダムSEED」。数年前に制作の継続がアナウンスされ、ついに『機動戦士ガンダム 水星の魔女』最終回後に『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』という正式タイトルの告知と、年齢を重ねたキラやラクスが登場する特報が流れた。何のアナウンスも無しに情報を浴びてしまったがために『水星の魔女』最終回の記憶がやや飛んだのは事実だが、正直作品の公開が未だに信じがたい。
などと言いつつ、特報を観終えた瞬間はブルーコスモスのムルタ・アズラエル張りに「ぃやったああ!」と、叫びそうになった。しっかりテンションは上がっているのだ。それならばやることは一つで、作品を懐かしむと共にしっかり復習することに尽きる。
各サービスで配信されているHDリマスター版換算だとSEEDが48話、SEED DESTINYがオリジナル版同様50話の計98話。今から1日1話見進めれば1月公開の『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に余裕で間に合う。なにせ公開まで半年もあるのだ。
また、なるべく時短で済ませたいという方は、一部に新作カットを追加した特別総集編「スペシャルエディション」で作品を復習するのもありだろう。1作あたり約90分の尺でSEEDであれば3作、SEED DESTINYであれば4作でシリーズの流れをおおまかに追うことができる。メジャーな定額配信サービスだとHulu/ U-NEXTにて視聴可能だ。逆にバンダイチャンネルや、dアニメストアといった専門サービスで配信されていないのが意外だが、初めてガンダムSEEDシリーズに触れるという方にもおすすめしたい。
関連する映像作品は完璧に抑えておきたいというファン(記者もそうである)からすれば無視できないのが、OVA作品『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 -STARGAZER-』。あくまで外伝作品なので、直接的に公開を控える劇場版の予習にはならないだろうが、こちらはHulu/ U-NEXT /dアニメストア/ DMM TVにて見放題配信されている。
また、SEEDを語る上で忘れられないのが外伝漫画作品『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』なのだが、これを題材にガンプラのプロモーション映像として作られたショートアニメ『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY -RED FRAME- & -BLUE FRAME-』の配信は現状されておらず、『STARGAZER』セル版ディスクの特典という形で視聴可能だ。なお、SEED「本放送」のOPにはメディアミックスを意識してか、一瞬主役機の「ガンダムアストレイレッドフレーム」が映るのだが、上記したHDリマスター版では該当シーンが削除され、ミゲル専用ジンに差し替えられている。
ちなみに、上記の配信作を多くラインナップするU-NEXTでは、初登録のユーザーへ向けて31日間、月額利用料が無料のキャンペーンを実施中だ。1日3話〜4話くらいの消化ペースであれば、HDリマスター版本編全98話も無料期間中に駆け抜けることだってできてしまう。SEEDシリーズに限らず、ガンダム作品が豊富に配信されているのも嬉しいポイントだ。
つい、感情が大きくなってしまい予想以上に長い記事となってしまった。SEED放送当時は中学生をやっていた記者も、年齢だけはいい大人になってしまい、そう変わらないテンションと勢いでこんな記事を書き上げる始末だ。何も変わらないまま今に至るのだが、劇場版を観たら何かが救われるのだろうか……公開を楽しみに待ちたい。
■複数のサービスにて配信するも、実は観られないあの頃の『ガンダムSEED』
記者の青春時代に思いっきり浴びたために、趣味嗜好を育む上で大きな指標となってしまった作品『機動戦士ガンダムSEED』。「21世紀のファーストガンダム」として2002年に放送を開始。センセーショナルな人間関係と、憎しみが連鎖する泥沼の戦場。対立陣営に身を置く故に「わかりあえない」とする悲しい友情の行方を軸にとしたドラマが、当時の若年層を中心に厚い支持を集めた。
その放送終了から1年後の2004年には続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が放送されており、作品についての評価は割れたものの、高いシリーズ人気を獲得。「ガンダム」というジャンルの裾野を拡げ、当時のサブカルチャーの一大ムーブメントになっていたと記者は記憶している。
そんな人気作のガンダムSEEDシリーズは、各定額見放題サービスでの配信状況も充実(記事執筆時点)。公式サイトにも配信サービスの記載があるのでこれを見てみると、『機動戦士ガンダムSEED』はNetflix/ Hulu/ U-NEXTといったメジャーサービスのほか、お膝元のバンダイチャンネル、dアニメストア、DMM TV、TELASA、J:COMオンデマンドなどのサービスでも視聴が可能だ。
SEEDの続編かつ、公開予定の劇場作品に時系列がもっとも近い『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』は、メジャーサービスだとHulu/ U-NEXTのみの配信。SEEDを配信しているNetflixでは現在配信されていない。同様にバンダイチャンネル、dアニメストア、DMM TVでも見ることができるが、SEEDを配信しているTELASA、J:COMオンデマンドではSEED DESTINYは配信されないので注意したい。
なお、現在各サービスで配信されているSEED/SEED DESTINYについてだが、公式サイトにもしっかりと記載があるように、2002年10月の番組放送から10周年を数えた2011年10月に発表された「HDリマスター」版が配信されており、いわゆる「本放送版」の配信が行われていないのが実情だ。HDリマスター版の展開から10年超経ってしまっている事実にも正直驚く。
本作品のHDリマスターは元素材をスキャン、アップコンバートする……といった解像度を高めるブラッシュアップに留まらず、4:3のオリジナル版から上下部分をカットして画面を16:9ワイド化。映像のアスペクト比がデジタル放送後のフォーマットへと変更されている。
画角の変化だけでなく、ストーリー構成は本放送版に沿っているものの、新型装備を携えたストライクガンダム(パーフェクトストライクガンダム)の登場をはじめとした新規カットや、音楽、後半のエンディングの差し替え、総集編回のカットなど大幅な刷新が施されており、最早いい意味で別物の作品となっている。
上記したように配信サービスでは、HDリマスター版がスタンダードとなっており、映像ソフトも公式サイトで確認できるのはHDリマスター版のBlu-ray BOXのみ。そのため、「あの頃」のガンダムSEED/SEED DESTINYを観てノスタルジックな気分に浸りたいという人は、店頭で「本放送版」の過去ディスクを手に入れるか、レンタル店で借りるかの2択となっている。逆に視聴手段が乏しくなっているのだ。あんなに一緒だったのに……。
思い返せば2006年に制作が大々的に発表されるも、音沙汰が少なくファンの間では「幻の作品」扱いされていた「劇場版 機動戦士ガンダムSEED」。数年前に制作の継続がアナウンスされ、ついに『機動戦士ガンダム 水星の魔女』最終回後に『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』という正式タイトルの告知と、年齢を重ねたキラやラクスが登場する特報が流れた。何のアナウンスも無しに情報を浴びてしまったがために『水星の魔女』最終回の記憶がやや飛んだのは事実だが、正直作品の公開が未だに信じがたい。
などと言いつつ、特報を観終えた瞬間はブルーコスモスのムルタ・アズラエル張りに「ぃやったああ!」と、叫びそうになった。しっかりテンションは上がっているのだ。それならばやることは一つで、作品を懐かしむと共にしっかり復習することに尽きる。
各サービスで配信されているHDリマスター版換算だとSEEDが48話、SEED DESTINYがオリジナル版同様50話の計98話。今から1日1話見進めれば1月公開の『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に余裕で間に合う。なにせ公開まで半年もあるのだ。
また、なるべく時短で済ませたいという方は、一部に新作カットを追加した特別総集編「スペシャルエディション」で作品を復習するのもありだろう。1作あたり約90分の尺でSEEDであれば3作、SEED DESTINYであれば4作でシリーズの流れをおおまかに追うことができる。メジャーな定額配信サービスだとHulu/ U-NEXTにて視聴可能だ。逆にバンダイチャンネルや、dアニメストアといった専門サービスで配信されていないのが意外だが、初めてガンダムSEEDシリーズに触れるという方にもおすすめしたい。
関連する映像作品は完璧に抑えておきたいというファン(記者もそうである)からすれば無視できないのが、OVA作品『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 -STARGAZER-』。あくまで外伝作品なので、直接的に公開を控える劇場版の予習にはならないだろうが、こちらはHulu/ U-NEXT /dアニメストア/ DMM TVにて見放題配信されている。
また、SEEDを語る上で忘れられないのが外伝漫画作品『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』なのだが、これを題材にガンプラのプロモーション映像として作られたショートアニメ『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY -RED FRAME- & -BLUE FRAME-』の配信は現状されておらず、『STARGAZER』セル版ディスクの特典という形で視聴可能だ。なお、SEED「本放送」のOPにはメディアミックスを意識してか、一瞬主役機の「ガンダムアストレイレッドフレーム」が映るのだが、上記したHDリマスター版では該当シーンが削除され、ミゲル専用ジンに差し替えられている。
ちなみに、上記の配信作を多くラインナップするU-NEXTでは、初登録のユーザーへ向けて31日間、月額利用料が無料のキャンペーンを実施中だ。1日3話〜4話くらいの消化ペースであれば、HDリマスター版本編全98話も無料期間中に駆け抜けることだってできてしまう。SEEDシリーズに限らず、ガンダム作品が豊富に配信されているのも嬉しいポイントだ。
つい、感情が大きくなってしまい予想以上に長い記事となってしまった。SEED放送当時は中学生をやっていた記者も、年齢だけはいい大人になってしまい、そう変わらないテンションと勢いでこんな記事を書き上げる始末だ。何も変わらないまま今に至るのだが、劇場版を観たら何かが救われるのだろうか……公開を楽しみに待ちたい。