HOME > レビュー > 小栗旬VS山田孝之!鈴蘭制覇に挑む不良たちの熱く、若く、ギラついた青春

【第111回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ

小栗旬VS山田孝之!鈴蘭制覇に挑む不良たちの熱く、若く、ギラついた青春

公開日 2024/04/19 06:30 ミヤザキタケル
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。2007年公開の『クローズZERO』をご紹介します!

『クローズZERO』(2007年・日本)
(配信:Netflix/ Amazon Prime Video /U-NEXT /Hulu)

『クローズZERO』スペシャル・プライスBlu-ray&DVD発売中 Blu-ray:2,200円(税込)/DVD:1,650円(税込)発売元:TBS 販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング

橋ヒロシ原作の人気コミック「クローズ」をベースに、完全オリジナルストーリーで映画化した三池崇史監督作。誰も成し遂げたことのない“鈴蘭制覇”を目指し、県内随一の不良校である鈴蘭男子高校に転入してきた滝谷源治(小栗旬)。「百獣の王」の異名を持ち、鈴蘭の頂点に最も近い男・芹沢多摩雄(山田孝之)を打倒すべく、ひょんなことから友情を築いたチンピラ・片桐拳(やべきょうすけ)の助言を得て鈴蘭制覇に挑むのだが…。

(C)2007 橋ヒロシ/「クローズZERO」製作委員会

正直なところ、粗い部分も多々ある。が、それに勝る熱量がこの作品には宿っている。(決して暴力を肯定するわけではないが)己が拳で上り詰める男たちというシンプルな作品の性質上、その拳と拳がぶつかり合う瞬間はどうしたって胸が熱くなる。また、小栗旬、山田孝之、桐谷健太、大東駿介など、今も第一線で活躍し続ける俳優たちの若かりし頃を拝める楽しみもあるのだが、彼らがあの年代であったからこそ放つことができたギラギラとしたエネルギーにも注力してご覧いただきたい。

(C)2007 橋ヒロシ/「クローズZERO」製作委員会

「全部壊して、ゼロになれ。」という作品のキャッチコピーのように、物事はシンプルでいいのだと、スカッとした気持ちにさせてくれる作品です。ハマれた方は続編『クローズZERO II』もお試しあれ!

(C)2007 橋ヒロシ/「クローズZERO」製作委員会
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。

ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE