驚異のハイコスパイヤホンはこうして生まれた − ソフトバンクセレクション「SE-5000HR」開発者インタビュー

■「挑戦しすぎ」という声も出た価格設定。「まずは体験して欲しい」

製品のデザインや機能性について、同社では「ファンクション＝ビューティー」というコンセプトを掲げている。アメリカの有名な建築家であるルイス・サリヴァンの「形式は機能に従う」というテーゼに倣うと、「デザインは機能に従う」と言い換えることができるだろう。

「スマホやタブレットと組み合わせた時の使い勝手を最大限に良くしていくことで、美しいデザインが生まれます。純正アクセサリーとして機能を追求した美しいデザインを実現することが私たちのテーマです」（石川氏）。

実際に「SE-5000HR」を使ってみると、ケーブルの取り回しが非常にしやすく、特にタッチノイズが少ないことから付属ポーチからすっと取り出せる快適さを実感した。ユーザーにストレスを感じさせない、機能的で理にかなったデザインだ。

さて、「SE-5000HR」はハイレゾ対応イヤホンの中でもかなり値段が安い製品だ。それでいながらVGP2016を受賞したサウンドは伊達ではなく、驚くほど高いコストパフォーマンスに舌を巻く。価格設定については石川氏が次のようにコメントしている。

「本機をご購入いただくお客様として、ソフトバンクショップにスマートフォンを買いにいらっしゃる方々も想定しています。スマホ目当てに立ち寄ったら、手頃な価格で音の良いイヤホンが売っていた、と思って頂ける価格感を目指しました。結果的に着地した価格は、当社内でも『挑戦しすぎじゃないか』という意見が出たほどですが、まずはできる限り多くの方々にソフトバンクの高音質イヤホンを体験していただくことが大切です。ソフトバンクユーザーの方であれば、スマートフォンと同様に、本機のようなアクセサリー製品も割賦購入ができます」。

ソフトバンクセレクションでは、今後もオーディオ関連製品の開発に力を注いでいくと石川氏は語っている。

「製品開発の次のステップとして、Bluetoothによるワイヤレス音楽再生を再定義する製品の準備を進めています。イヤホンだけでなく、スピーカーやヘッドセットも想定しています」。

「どちらもスマホやタブレットによる音楽を聴く際、とても親和性の高いカテゴリーで、お客様からの期待も高まっています。ソフトバンクセレクションは、従来からワイヤレスオーディオ製品を発売してきましたが、これからはオーディオメーカーとしても多くの方々に知っていただけるよう、音質にこだわった商品群を増やしていきたいと思っています」。

オーディオ専業メーカーのような豊富なラインナップをすぐに揃えることは難しいかもしれないが、キャリアのノウハウを活かし、スマホに最適化されたユニークなオーディオ製品を作れるのは、ソフトバンクセレクションをおいて他にない。

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ソフトバンクセレクションの「SE-5000HR」は、ハイレゾ対応スマホに限らず、例えばiPhoneに直接つないで音楽を聴いても「いい音」が味わえるイヤホンだ。

ソフトバンクショップだけでなく量販店のイヤホンコーナーでも試聴・購入ができるし、もちろんソフトバンクのスマホユーザー以外も購入して楽しめる。音質とコストパフォーマンスの高さを、ぜひ体験してみて欲しい。