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【特別企画】USB-DAC/ヘッドホンアンプ「DS-200」など

ハイコスパで話題の新進オーディオブランド「Soundfort」とは? 開発者にこだわりを聞いた

公開日 2016/11/14 10:52 構成:編集部 風間雄介
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分解能や定位を高めるための工夫とは?

−−音作りするときのソースやヘッドホンは、何をお使いなのですか?

片山:音作りをするときはハイレゾにこだわらず、CDをリッピングしたものも積極的に聴いています。昔から聞いている音源の方が違いが分かりやすいというのもありますね。

ヘッドホンも各社のモニターヘッドホンを使っていますが、一番使うのはソニーのMDR-CD900STですね。みなさんご存じでしょうけど、あれは色づけが本当に少なくて、音楽性という意味では非常に厳しいヘッドホンなんですけど、ノイズから何からよくわかるんですよ。それに、壊れても部品のストックがあるので、自分で直して使えますし。

−−部品ストックまでお持ちなんですね。

片山:時々変なことして飛ばしちゃうんで(笑)。「実験の実験」段階で組んだ回路で、強いパワーを突っこんでしまったり。

−−そうして音を決めていく際、Soundfortブランドのコンセプトは「色づけしない」ことだと伺いました。

片山:そうですね、それに分解能ですね。音を一つ一つはっきりと聴いてもらえるようにしています。

−−確かに、すごく見通しがよいなと感じました。


片山:もう一つは定位です。最近の楽曲ですと、それぞれのパートの小部屋の連なりみたいに聞こえる録音もありますよね。ギターはギター、ボーカルはボーカルでくっきり分かれている。たしかに綺麗に聞こえるけど、人工的でつまらなく感じることもあります。

昔の録音の良いジャズのレコードとか、クラシックの録音を聴くと、もっと広がりがあって、そこにホールやスタジオが見えるような気がします。それを出したいのです。

−−その定位や音の広がりを出すために、どういう工夫をしているのですか?

片山:大事なのは左右の分離です。あとは音の粒立ちが良くなるように出していくことですね。ボヤッとした音だとどうしてもボヤッとした塊になるので、その粒立ちをはっきりさせて、セパレーションを綺麗に分けっていうのをやっていくわけです。

そのためにいろいろな工夫をするわけですが、たとえば電圧でいうと、DS-200の入力電源は6Vですが、内部では±12VのDC-DCコンバーターを積んでアナログ回路を動かしてます。トータル24Vで動かしていることになりますね。これはオペアンプの性能をしっかり引き出して、くっきりした音作りにするためです。

−−ところで部品を選ぶだけでなく、購入した部品の検査も片山さんが行われていると伺ったのですが、本当ですか?

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