＜IFA2006レポート：東芝SED＞SEDのデモを招待客限定で公開

東芝は次世代の高精細ディスプレイとして期待されるSEDの試作機によるデモ映像を招待客向けに限定公開している。

今回は欧州各国のディーラーやテレビ局の映像プロフェッショナルをはじめとする招待客のみにSEDのデモを公開している。全20席を設ける特設会場では、36インチのSED試作機にHD DVDプレーヤー「HD-XA1」をつなぎ、同社がオリジナルで製作したデモ映像をHD DVDに記録して、HDMI出力で流している。デモは連日1時間に3回ずつ行っており、イベント開催から3日目で数百人の関係者が訪れていた。SEDの展示説明員としてIFA会場に控える（株）東芝 SED開発・事業推進プロジェクトチーム事業企画担当参事の森慶一郎氏によれば、招待客の反応は上々であるという。今回の展示内容に関する詳細を森氏に詳しくうかがってみることにした。

Q：今回のSED試作機について教えてください
A：年頭に北米で開催されたInternational CES 2006で出展したものと同じ36インチのデモ専用機です

Q：視聴ソースはいかがですか
A：同じくCES2006でご覧いただいたコンテンツと同じものです。今回はHD-XA1で再生するため、マスターソースをHD DVDディスクに記録したものを使っています

Q：映像処理回路はいかがですか
A：現段階の試作機には液晶テレビREGZAシリーズにも採用している「メタブレイン・プロ」をSEDのパネル用にチューニングしたものを搭載しています

Q：欧州の関係者に対してSEDをどのように訴求されるのでしょうか
A：今後HDコンテンツが揃ってきた段階で、本当の画質の良さがわかっていただける最適なディスプレイとしてご紹介したいと考えています

Q：SEDの商品化に向けた今後のスケジュールを教えてください
A：2007年7月からパネルの生産をスタートします。来年第4四半期には55インチのフルHDモデルを発売したいと考えています

Q：今後日本でのデモンストレーションの予定はありますか
A：現在SEDをご紹介するのに最適なデモの方法、機会等を検討している段階です。ぜひご期待ください


（Phile-web編集部・山本）

[IFA2006REPORT]