【更新】パイオニア、9Gパネル搭載の“KURO”モニター「KRP-600M」を発売
パイオニア(株)は、同社第9世代パネルを搭載した60V型プラズマモニターディスプレイ「KRP-600M」を6月下旬より発売する。価格はオープンだが、850,000円前後での販売が予想される。なお、本年末には本機の50V型モデルとなる「KRP-500M」の導入も予定されているという。価格は未定。
本機は同社が2006年に発売したPDP-5000EX(製品データベース)の後継機となるプラズマモニター。先日PDPの自社生産終了を発表した同社にとって、第9世代パネルは最後の自社生産パネルとなる(関連ニュース)。
第9世代パネルは解像度1,920×1,080で、蛍光体やデバイス、パネル駆動回路を改良。予備放電をさらに低減した。これにより黒の輝度を前モデル比約5分の1とし、100,000対1という高コントラストを実現している。24p入力やDeepColor表示に対応するが、x.v.Colorには非対応となる。
■「ディレクターモード」などを搭載し綿密な画質調整が可能
画質モードに「ディレクターモード」を新たに追加。これは色調整や各種機能がOFFの初期設定となっており、ユーザーが自分好みの色調整/画質補正を施すことができるものだ。
画質調整機能の調整ステップを増やし、輝度は120ステップ、ガンマーカーブは5本という細かな変更を可能としたほか、色の濃さや色合いを調整することができる「ブルーオンリーモード」を搭載。さらに、リモコンのボタンひとつで調整前後の映像を比較できる「Before/After」機能など、画質にこだわりを持つユーザーのニーズに応える仕様とした。
さらに、「リビングモード」も第8世代モデルから進化。筐体右下に備えられた照度センサーにより室内の照度をリアルタイム解析し、視聴中のコンテンツと合わせ最適な画質を提供するという。視聴コンテンツのカテゴリーは屋外スポーツ/屋内スポーツ、セルアニメ/CGアニメなど10パターンに細分化。さらに画面全体ではなくエリアで判別することで、調整の精度を高める。
また、視聴するジャンルの頻度をカウントする「ユーザー趣向学習機能」を搭載し、より精度の高い自動画質調整を可能にしている。
■軽量・薄型化により壁掛け使用も可能
筐体は、フレームから根本的に見直すことで、奥行き64mm(最薄部41mm)・質量49.9kg化の薄型・軽量化を実現。HDMI端子2系統、DVI-D入力端子1系統、LAN端子やRS-232C端子など豊富な入出力端子も備えている。なお、HDMIのCEC機能を利用して同社製BDプレーヤーやAVアンプなどとの連携操作が可能な「KURO LINK」にも対応している。さらに、LAN経由でブラウザから本機を操作できる機能や、トラブル発生時にメールを送信して知らせる機能なども搭載。なお、DLNAには非対応となる。
また、主に画質調整をする「HOME MENU」、使用頻度の高い機能を集めた「USER MENU」、プロ向けの機能を集めた「INTEGRATOR MENU」の3つのメニューを用意。「HOME MENU」「USER MENU」のメニューには、リモコンに備えられたボタンから直にアクセスできる。メニューはさまざまな調整項目の一覧表示を可能にすることで、調整値の視認性を高めたほか、調整したい項目への到達ステップ数を少なくしたという。
付属のリモコンはアルミプレートを採用し高級感を演出。約2,400のメーカー・コードをプリセットし、本リモコンでの操作が可能なほか、学習機能も搭載。自照機能も備えており、暗いシアタールームのなかでの使い勝手も高めている。
また、オプション品として、専用トップスタンド「KRP-TS01」(税込51,000円)、専用壁掛け金具「KRP-WM01」(税込42,000円)、専用スピーカー「KRP-S02」(¥OPEN・予想実売価格40,000円前後)なども用意する。KRP-S02は長円コーン型ウーファーと2.5cmセミドーム型トゥイーターを搭載した密閉型で、再生周波数帯域は55Hz〜30kHz。出力音圧レベルは80dBで、クロスオーバー周波数は3kHzとなる。
■プラズマの持つ表現力の奥深さを感じられる製品
本日都内で行われた発表会には、同社ホームエンタテインメントビジネスグループ 事業企画部 ディスプレイ企画部長の西尾正昭氏が登壇。同氏は商品企画と技術開発の両面から本機の開発に携わったという。本機の開発を通して西尾氏は「プラズマというデバイスが持つ表現力の奥深さに気付いた」と語る。「深い黒の表現力を持ち、1つ1つの画が綺麗に見えるプラズマの可能性を感じた」(西尾氏)。
さらに、「“seeing and hearing like never before”を掲げ、かつてない体験をユーザーに提供すべく立ち上げた“KURO”ブランドの6010HD/5010HDは、画質・音質ともに専門家やAV愛好家から高い評価をいただくことができた。発売されて半年以上がたったが、他社製品と比べても未だに高いコントラスト比、映像表現力を持っていると自負している。その“KURO”をさらに進化したのが、今回発表するモニタープラズマディスプレイ『KRP-600M』だ。奥行きのある映像表現はプラズマならでは。ディスプレイの画質はパネルだけで決まるものではなく、さまざまな要素が組み合わさって完成するものだが、本機はパネル・回路にパイオニアの最新技術を投入し、社内の熟練した“映像の匠”による画質チューニングを施している」と説明。本機がパイオニアが長年培った技術を投入した製品であることを強くアピールした。
発表会には先日リリースされたAVアンプ「VSA-LX51」「VSA-1018AH」(関連ニュース)をはじめ、HDD/DVDレコーダー「DVR-WD70」やスピーカーシステム「S-LXシリーズ」も登場。同社はプラズマディスプレイ“KURO”を中心にBDプレーヤーやAVアンプ、サラウンドスピーカーなどを合わせ、トータルのホームシアターシステムとして訴求することで、「より深い感動の世界をユーザーに提供する」考えだという。
【問い合わせ先】
パイオニア(株)
カスタマーサポートセンター
TEL/0070-800-8181-22
(Phile-web編集部)
本機は同社が2006年に発売したPDP-5000EX(製品データベース)の後継機となるプラズマモニター。先日PDPの自社生産終了を発表した同社にとって、第9世代パネルは最後の自社生産パネルとなる(関連ニュース)。
第9世代パネルは解像度1,920×1,080で、蛍光体やデバイス、パネル駆動回路を改良。予備放電をさらに低減した。これにより黒の輝度を前モデル比約5分の1とし、100,000対1という高コントラストを実現している。24p入力やDeepColor表示に対応するが、x.v.Colorには非対応となる。
■「ディレクターモード」などを搭載し綿密な画質調整が可能
画質モードに「ディレクターモード」を新たに追加。これは色調整や各種機能がOFFの初期設定となっており、ユーザーが自分好みの色調整/画質補正を施すことができるものだ。
画質調整機能の調整ステップを増やし、輝度は120ステップ、ガンマーカーブは5本という細かな変更を可能としたほか、色の濃さや色合いを調整することができる「ブルーオンリーモード」を搭載。さらに、リモコンのボタンひとつで調整前後の映像を比較できる「Before/After」機能など、画質にこだわりを持つユーザーのニーズに応える仕様とした。
さらに、「リビングモード」も第8世代モデルから進化。筐体右下に備えられた照度センサーにより室内の照度をリアルタイム解析し、視聴中のコンテンツと合わせ最適な画質を提供するという。視聴コンテンツのカテゴリーは屋外スポーツ/屋内スポーツ、セルアニメ/CGアニメなど10パターンに細分化。さらに画面全体ではなくエリアで判別することで、調整の精度を高める。
また、視聴するジャンルの頻度をカウントする「ユーザー趣向学習機能」を搭載し、より精度の高い自動画質調整を可能にしている。
■軽量・薄型化により壁掛け使用も可能
筐体は、フレームから根本的に見直すことで、奥行き64mm(最薄部41mm)・質量49.9kg化の薄型・軽量化を実現。HDMI端子2系統、DVI-D入力端子1系統、LAN端子やRS-232C端子など豊富な入出力端子も備えている。なお、HDMIのCEC機能を利用して同社製BDプレーヤーやAVアンプなどとの連携操作が可能な「KURO LINK」にも対応している。さらに、LAN経由でブラウザから本機を操作できる機能や、トラブル発生時にメールを送信して知らせる機能なども搭載。なお、DLNAには非対応となる。
また、主に画質調整をする「HOME MENU」、使用頻度の高い機能を集めた「USER MENU」、プロ向けの機能を集めた「INTEGRATOR MENU」の3つのメニューを用意。「HOME MENU」「USER MENU」のメニューには、リモコンに備えられたボタンから直にアクセスできる。メニューはさまざまな調整項目の一覧表示を可能にすることで、調整値の視認性を高めたほか、調整したい項目への到達ステップ数を少なくしたという。
付属のリモコンはアルミプレートを採用し高級感を演出。約2,400のメーカー・コードをプリセットし、本リモコンでの操作が可能なほか、学習機能も搭載。自照機能も備えており、暗いシアタールームのなかでの使い勝手も高めている。
また、オプション品として、専用トップスタンド「KRP-TS01」(税込51,000円)、専用壁掛け金具「KRP-WM01」(税込42,000円)、専用スピーカー「KRP-S02」(¥OPEN・予想実売価格40,000円前後)なども用意する。KRP-S02は長円コーン型ウーファーと2.5cmセミドーム型トゥイーターを搭載した密閉型で、再生周波数帯域は55Hz〜30kHz。出力音圧レベルは80dBで、クロスオーバー周波数は3kHzとなる。
■プラズマの持つ表現力の奥深さを感じられる製品
本日都内で行われた発表会には、同社ホームエンタテインメントビジネスグループ 事業企画部 ディスプレイ企画部長の西尾正昭氏が登壇。同氏は商品企画と技術開発の両面から本機の開発に携わったという。本機の開発を通して西尾氏は「プラズマというデバイスが持つ表現力の奥深さに気付いた」と語る。「深い黒の表現力を持ち、1つ1つの画が綺麗に見えるプラズマの可能性を感じた」(西尾氏)。
さらに、「“seeing and hearing like never before”を掲げ、かつてない体験をユーザーに提供すべく立ち上げた“KURO”ブランドの6010HD/5010HDは、画質・音質ともに専門家やAV愛好家から高い評価をいただくことができた。発売されて半年以上がたったが、他社製品と比べても未だに高いコントラスト比、映像表現力を持っていると自負している。その“KURO”をさらに進化したのが、今回発表するモニタープラズマディスプレイ『KRP-600M』だ。奥行きのある映像表現はプラズマならでは。ディスプレイの画質はパネルだけで決まるものではなく、さまざまな要素が組み合わさって完成するものだが、本機はパネル・回路にパイオニアの最新技術を投入し、社内の熟練した“映像の匠”による画質チューニングを施している」と説明。本機がパイオニアが長年培った技術を投入した製品であることを強くアピールした。
発表会には先日リリースされたAVアンプ「VSA-LX51」「VSA-1018AH」(関連ニュース)をはじめ、HDD/DVDレコーダー「DVR-WD70」やスピーカーシステム「S-LXシリーズ」も登場。同社はプラズマディスプレイ“KURO”を中心にBDプレーヤーやAVアンプ、サラウンドスピーカーなどを合わせ、トータルのホームシアターシステムとして訴求することで、「より深い感動の世界をユーザーに提供する」考えだという。
【問い合わせ先】
パイオニア(株)
カスタマーサポートセンター
TEL/0070-800-8181-22
(Phile-web編集部)
関連リンク
- ブランドPIONEER
- 型番KRP-600M
- 発売日2008年6月下旬
- 価格¥OPEN(予想実売価格850,000円前後)
【SPEC】●画面サイズ:60V型 ●画素数:1920×1080 ●入力端子:ビデオ入力1、コンポーネント入力1、PC入力1、DVI-D入力1、HDMI入力2、音声入力2(RCA/ステレオミニジャック)、スピーカー出力1、Ethernet入出力1、RS-232C1、IRリピーター出力1 ●消費電力:487W ●待機時消費電力:0.3W ●外形寸法:1,319W×742H×1,513Dmm ●質量:49.9kg