ドイツ本社工場でのオール・ハンドメイドモデル
ゼンハイザーの新フラグシップヘッドホン「HD800」が日本初登場
CES2009で発表されて以来、大きな話題を集めているゼンハイザーの新フラグシップヘッドホン「HD800」(製品レビュー)。Phile-webでは今年3月に独ゼンハイザー本社で開催されたプレスイベント(関連ニュース)の模様を速報でお伝えしたが、本日都内で開催された「春のヘッドフォン祭2009」では、遂にその実機が国内で初めて披露された。日本での発売は6月半ばが予定されており、価格は16万円前後になる見込み。
「HD800」はオープン型のダイナミックヘッドホンで、リング形状のダイアフラムを搭載する。設計から組み立てまでドイツのゼンハイザー本社でハンドメイドされるという完全な「Made in Germany」モデルであり、工場のマイスターたちが一台ずつ組み上げていくため、一日単位の生産台数も限定されたプレミアムなモデルであるという。
周波数帯域は6〜51,000Hz(-10dB時)、インピーダンスは300Ω、出力音圧レベルは102dB(1VΩ時)。
HD800の技術的なハイライトはドライバーユニットにある。56mmの大口径リング状ダイアフラムを搭載したことで、不要なスプリアス振動も発生させていた従来のユニットにおける課題を克服し、豊かな音の響きと共振の少ない自然な音場の再現を可能にした。また、わずか42ミクロンの極薄な精密ワイヤーを3.5層構造にし、98回転させることでコイルを成形。コイルが振動するマグネット間の幅を0.6mmとし、優れた周波数帯域を実現している。
パーツの選定にもこだわりを盛り込んでいる。イヤーカップにはステンレスメッシュ加工の曲線状アコースティックバッフルを採用。軽量・堅牢性に優れる特殊プラスチック素材の「Leona」を採用し、振動の影響を低減している。
ヘッドバンドにはダンピングエレメントを内蔵した金属製素材を採用。脱着可能なケーブルには左右対称型の静電容量の低いインピーダンス整合ケーブルを用いている。またジャックは本機のためにスイスで開発した素材を使い、コンタクト部分には金メッキ処理を施している。
■「HD800で目指したのは“パーフェクト”なヘッドホン」
日本での初披露に際して、同日会場で行われたプレス向け発表会では、ゼンハイザージャパン(株)代表取締役社長 久保省三氏、並びにゼンハイザー本社より来日したプロダクトマネージャー・ホームオーディオのMaurice Quarre氏が登壇し、新しいフラグシップモデルに懸ける意気込みを語った。
久保氏は「ゼンハイザーはマイクロフォン、ヘッドホンに搭載されるトランスデューサーの開発にいくつもの成功を収めてきたブランド。HD 800はプロシューマーモデルで築き上げてきた実績や、世界初のオープン型ヘッドホンHD414の開発から培ったゼンハイザーの技術力を全て集結させた最高の製品となった。ぜひ多くの方々にその実力を味わってもらいたい」と期待を語った。
また続いて登壇したQuarre氏はHD800の開発に至るまでの経緯を紹介。「94年にリング状ドライバーのアイディアを考案し、HD800の開発プロジェクトが発足したのが2002年。その3年後に最初のサンプルモデルが完成し、アコースティックデザインにも全面的な改良を加え、プロジェクトの発足後約7年をかけて辿り着いたのが新フラグシップの“HD800”だ。その開発において、私たちが常に目指してきたコンセプトは“パーフェクト”であること。妥協を一切配して完成されたHD800の魅力をぜひ存分に味わって欲しい」とし、長い歳月を掛けて完成したモデルに大きな自信をみせた。
「HD800」はオープン型のダイナミックヘッドホンで、リング形状のダイアフラムを搭載する。設計から組み立てまでドイツのゼンハイザー本社でハンドメイドされるという完全な「Made in Germany」モデルであり、工場のマイスターたちが一台ずつ組み上げていくため、一日単位の生産台数も限定されたプレミアムなモデルであるという。
周波数帯域は6〜51,000Hz(-10dB時)、インピーダンスは300Ω、出力音圧レベルは102dB(1VΩ時)。
HD800の技術的なハイライトはドライバーユニットにある。56mmの大口径リング状ダイアフラムを搭載したことで、不要なスプリアス振動も発生させていた従来のユニットにおける課題を克服し、豊かな音の響きと共振の少ない自然な音場の再現を可能にした。また、わずか42ミクロンの極薄な精密ワイヤーを3.5層構造にし、98回転させることでコイルを成形。コイルが振動するマグネット間の幅を0.6mmとし、優れた周波数帯域を実現している。
パーツの選定にもこだわりを盛り込んでいる。イヤーカップにはステンレスメッシュ加工の曲線状アコースティックバッフルを採用。軽量・堅牢性に優れる特殊プラスチック素材の「Leona」を採用し、振動の影響を低減している。
ヘッドバンドにはダンピングエレメントを内蔵した金属製素材を採用。脱着可能なケーブルには左右対称型の静電容量の低いインピーダンス整合ケーブルを用いている。またジャックは本機のためにスイスで開発した素材を使い、コンタクト部分には金メッキ処理を施している。
■「HD800で目指したのは“パーフェクト”なヘッドホン」
久保氏は「ゼンハイザーはマイクロフォン、ヘッドホンに搭載されるトランスデューサーの開発にいくつもの成功を収めてきたブランド。HD 800はプロシューマーモデルで築き上げてきた実績や、世界初のオープン型ヘッドホンHD414の開発から培ったゼンハイザーの技術力を全て集結させた最高の製品となった。ぜひ多くの方々にその実力を味わってもらいたい」と期待を語った。
また続いて登壇したQuarre氏はHD800の開発に至るまでの経緯を紹介。「94年にリング状ドライバーのアイディアを考案し、HD800の開発プロジェクトが発足したのが2002年。その3年後に最初のサンプルモデルが完成し、アコースティックデザインにも全面的な改良を加え、プロジェクトの発足後約7年をかけて辿り着いたのが新フラグシップの“HD800”だ。その開発において、私たちが常に目指してきたコンセプトは“パーフェクト”であること。妥協を一切配して完成されたHD800の魅力をぜひ存分に味わって欲しい」とし、長い歳月を掛けて完成したモデルに大きな自信をみせた。
トピック
- ジャンルヘッドホン(単体)
- ブランドSENNHEISER
- 型番HD800
- 発売日2009年6月中旬
- 価格¥OPEN(予想実売価格160,000円前後)
●周波数帯域:6〜51,000Hz(-10dB時) ●インピーダンス:300Ω ●出力音圧レベル:102dB(1VΩ時) ●質量:330g(ケーブル除く)