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秋以降に開始。対応テレビやSTBが登場予定

NHK技研公開(1)今年開始の“放送+ネット”融合機能「ハイブリッドキャスト」

公開日 2013/05/28 16:55 ファイル・ウェブ編集部
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NHK放送技術研究所がテレビ放送などに関する様々な技術展示を行う「NHK技研公開2013」が本日より開幕した。5月30日から6月2日には一般公開も行われる。本項では、放送とネットを組み合わせた新サービス「ハイブリッドキャスト」について紹介する。

ハイブリッドキャストは、一般社団法人IPTVフォーラムが、3月29日に仕様公開した規格を利用するサービス。テレビ放送とウェブアプリを連携させ、番組に連動したネットコンテンツを提供することが可能となる。またスマートフォンやタブレットと連動したサービス展開も行える。NHKは今年中のサービス開始を表明しており、くわしい開始時期は未定だが、秋以降の開始を計画している。

ハイブリッドキャストには、本日発表されたREGZA「Z8X」シリーズ(関連ニュース)が対応しており、今後各社から対応テレビやSTBが登場する見込み。なお民放や有料放送チャンネルもハイブリッドキャストへの参入を検討しているが、サービス開始時期は対応機器の普及状況を見ながら決める考えで、NHKが先行してサービスをはじめ、その後民放が追随することになりそうだ。

KDDIのSTB「Smart TV Box」をベースにしたハイブリッドキャスト対応試作機

本日のNHK技研公開で発表されたサービスはまだ試作段階で、これから変わる可能性があるとのことだが、サービスのイメージを紹介していこう。

■番組の関連コンテンツにウェブからアクセス

リモコンのdボタンを押すと、ハイブリッドキャストの利用を始めることができる。ハイブリッドキャストのトップ画面は放送画面にオーバーレイして表示され、番組の視聴を続けながら各種機能を選択することが可能だ。なお、ハイブリッドキャストと従来のデータ放送を切り替えることもできる。

NHKが試作したハイブリッドキャストのトップ画面

アプリの操作はタブレットやスマホで行うこともできる。タブレットだけに関連情報を表示するという使い方も可能だ

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