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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第72回】iPhoneでハイレゾ再生、どっちを選ぶ?「HF Player」「FLAC Player」を徹底比較

公開日 2014/01/17 13:49 高橋敦
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■UIは? EQ機能は? FLAC PlayerとHF Playerの仕様を徹底比較

まずはどちらも、ハイレゾファイルはiTunesのファイル転送機能を使って各アプリごとにファイルを指定し転送することが必要。「フォルダ監視で新しいファイルが追加されたら自動同期」的な便利機能はないので、ひたすら手動で追加だ!

iOS機器を接続するとiTunesでその同期設定画面を呼び出せる。その「App」タブのいちばん下の「ファイル共有」でハイレゾファイルを転送

なおHF Playerの場合は「HDライブラリの同期」設定を自動設定オンにしておいた方がスムーズ

なお便宜上「ハイレゾファイル」と呼んだが、ハイレゾではないファイルもここで転送して各アプリで再生可能だ。しかしFLAC PlayerはFLACしか再生できず、HF Playerは非ハイレゾなら標準ライブラリ側を読み込んで再生できるので、そうする意味はあまりないのだが…。

続いては基本操作だ。インターフェースの基本構成自体は両アプリとも標準のミュージックアプリにほぼ準じているので、特に違和感はないだろうし、使い心地に極端な差はない。しかしHF Playerには日本語表示という利点があり、デザイン的にも洗練されている印象はある。

FLAC Playerは機能的には問題ないがデザインというかルックスは味気ない。サムネイル表示は一切なし!

HF Playerは「アルバム」表示の場合はそれぞれのアートワークのサムネイルが表示される


HF Playerは曲の長押しで「次に再生」リストへの登録も可能。これは少し便利

画面上部の「iPod」タブをタップすると標準ライブラリの曲にアクセスできる。そちらのプレイリストも利用可能
そして前述したように、HF Playerはアプリに個別に転送したハイレゾファイルだけではなく、標準のミュージックライブラリにもアクセスして再生できる。

ただ、その「iPod」ライブラリとハイレゾの「HD」ライブラリは別枠扱いで切替式なので、両ライブラリの曲を合わせてシャッフルしたりプレイリストにしたりというのは、僕が試した範囲ではできないようだった。

続いては再生中のメイン画面。まずはFLAC Player。

FLAC Playerの再生中のメイン画面。至って普通。このアートワーク部分をタップすると…

再生中の音源と接続しているUSB-DACの動作情報が表示される。こちらは192kHzの曲を再生中の様子

続いてはHF Player。こちらは別途の情報画面を呼び出さなくてもDACの動作状況が常に表示されている。

こちらも基本は普通。右上のリストアイコンで「次に再生」リストを呼び出し、編集やプレイリストとしての保存などを行える

左上のこの部分にDAC側への出力形式とDAC側の動作サンプリングレートが表示される

なお、両者の再生中画面に共通する要素として、この画面からイコライザー設定を呼び出せることがある。この流れで、イコライザー周りについて比較していこう。

次ページHF Playerのイコライザー機能は圧倒的に強力

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