[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第72回】iPhoneでハイレゾ再生、どっちを選ぶ?「HF Player」「FLAC Player」を徹底比較
■UIは? EQ機能は? FLAC PlayerとHF Playerの仕様を徹底比較
まずはどちらも、ハイレゾファイルはiTunesのファイル転送機能を使って各アプリごとにファイルを指定し転送することが必要。「フォルダ監視で新しいファイルが追加されたら自動同期」的な便利機能はないので、ひたすら手動で追加だ!
なお便宜上「ハイレゾファイル」と呼んだが、ハイレゾではないファイルもここで転送して各アプリで再生可能だ。しかしFLAC PlayerはFLACしか再生できず、HF Playerは非ハイレゾなら標準ライブラリ側を読み込んで再生できるので、そうする意味はあまりないのだが…。
続いては基本操作だ。インターフェースの基本構成自体は両アプリとも標準のミュージックアプリにほぼ準じているので、特に違和感はないだろうし、使い心地に極端な差はない。しかしHF Playerには日本語表示という利点があり、デザイン的にも洗練されている印象はある。
そして前述したように、HF Playerはアプリに個別に転送したハイレゾファイルだけではなく、標準のミュージックライブラリにもアクセスして再生できる。
ただ、その「iPod」ライブラリとハイレゾの「HD」ライブラリは別枠扱いで切替式なので、両ライブラリの曲を合わせてシャッフルしたりプレイリストにしたりというのは、僕が試した範囲ではできないようだった。
続いては再生中のメイン画面。まずはFLAC Player。
続いてはHF Player。こちらは別途の情報画面を呼び出さなくてもDACの動作状況が常に表示されている。
なお、両者の再生中画面に共通する要素として、この画面からイコライザー設定を呼び出せることがある。この流れで、イコライザー周りについて比較していこう。