折原一也が速攻ハンドリング
【レビュー】nasneがソニー以外のPCでも利用可能に!「PC TV with nasne」を早速試す
なお、「PC TV with nasne」の初期設定ではライブ視聴画面の解像感が低く、画面がぼやけるが、これはオプションの「nasneの設定」にある「視聴時の画質」の初期値が速度優先となっているためだ。高画質に視聴するためには、「画質優先」でコマ落ちせず再生できるかどうかを試してみてほしい。筆者宅のIEEE802.11g対応の環境ではコマ落ちなく視聴できた。
番組表からの録画予約は「guide」タブから行う。標準設定は7ch×3時間表示だが、縮小(7ch×6時間)、縮小(7ch×1.5時間)へと切り替えも可能。UIの反応速度を試してみるため、番組表のNHKを選択した状態でキーボードの下キーを押して表示を1週間分スクロールしてみたところ、かかった時間は約42秒ほど。PS3/PS4版ほどではないが、一般的なBDレコーダーと同程度であり、レスポンスは高速だ。
なお、今回検証に利用したHPの「Pavilion 15」はタッチ非対応モデルだったが、タッチ対応のVAIOで「VAIO TV with nasne」を利用していた経験を持つ筆者からすると、このUIデザインはタッチ操作対応PCで画面をスワイプし、スクロールする方がより便利に扱えると感じる。他にも表示モードはチャンネル別の1週間表示などへの切り替えも可能だ。
■PCならではの利点
番組検索は「guide」上段にある検索窓からも実行できる。ただ、PCらしくキーワードなどによる検索性を重視するなら「home」画面にある「マイサーチ」によく使うジャンル、時間帯、キーワード等の組み合わせを登録してしまった方が扱いやすい。なお、検索結果の表示については、PS3/PS4/PS Vita版の視聴アプリ「torne」に搭載されている「トル」によるソートな、どソーシャル志向の機能は搭載されていない。
一方で、PCならではの検索のメリットは検索窓に直接スピーディーに文字を打ち込めること。「PC TV with nasne」の強みを活かすためには、キーワード検索と条件カスタマイズを有効活用したい。
録画モードはPS3/PS4/PS Vita版と同じくDR/3倍の2モードを搭載。nasneの基本的な特徴として、本体にHDDを内蔵しており、録画番組はすべてnasne側に保存されるので、ノートPCで視聴してもPC側のHDD/SDD容量を圧迫しない。これは例えば、普段は外で持ち歩いているノートPCを、自宅でTV視聴用に利用する場合などにとても都合が良い。
■nasneからPCへのダビングやディスク書き出しも
nasneに録画した番組は、「PC TV with nasne」の「video」タブから再生できる。録画の際に「nasne」側の自動チャプターが反映されるのでCMスキップもしやすい。大画面TVをターゲットにしたPS3/PS4とも、ポータブルサイズのPS Vitaとも異なる15.6型のノートPCの画面は小型サイズのTVとして絶妙なサイズだ。