[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第116回】“ハイレゾ始め”に最適! 2〜3万円で買えるハイレゾプレーヤーの選び方
▼バッテリー駆動時間
もちろん長ければ長いほどよい。バッテリー残量を気にしなくてはいけないアイテムが増えるのは辛い。自分の使い方のパターン、通勤通学が往復何時間で何日間無充電でいけたら便利、みたいなのをシミュレーションしてみてほしい。
なおバッテリー駆動時間は再生する音源のスペックや再生時に併用する機能(高音質化機能など)によって変動する。カタログスペックを読む際には、そのスペックがどういった条件での数値なのかという但し書きにも注意を払おう。
なおバッテリー周りで面白く実用的な機能としては、NW-A16の「おすそわけ充電」に注目。いわゆるモバイルバッテリーとしてもNW-A16からスマートフォンへの充電が可能だ。ウォークマン端子専用ケーブルが必要なのは難点だが、持ち歩く動機の強化になる。
▼拡張性や付加機能
例えば「ライン出力」の端子やモードが用意されていれば、外部スピーカー等との接続においてはよりベターだ。「USB-DAC」機能が搭載されていればPCとの組み合わせでも力を発揮する。
しかし「なるほどそれは便利!」とかすぐにぴんと来るようでなければ、これらはさほど気にしないでよいだろう。
その他諸々の機能もやはり、「ハイレゾ始め」という話の本筋には大きくは関係しない。しかしそれぞれのモデルの個性としては見落とすべきではないし、実際「これ便利だな」という機能もある。それぞれチェックしてみてほしい。
▼操作性
重要。この価格帯のモデルは大画面タッチパネルではなく小画面+物理ボタンのインターフェースが主流だが、画面内の配置や物理ボタンの配置次第で、その使いやすさには大きな差が出る。
しかしよっぽど酷い場合の他は「ユーザーとプレーヤーのフィーリングが合うか次第」といったものであるので、可能であれば何とか店頭で実機の操作感を、さわり程度にでも試しておきたい。