【特別企画】e-onkyo music自動DLやCDレコ連携も検証
圧倒的な完成度と高コスパ。アイ・オーのオーディオ用NAS「RockDisk for Audio」を使い倒す
CDレコを使えばパソコンを使わないでCDリッピングができる
RockDisk for Audioは同社の別売りの外付けCDドライブである「CDレコ」を利用すれば、パソコンを使用しないCDをリッピングも可能だ。この機能を使うための事前設定は必要だが、今回はiPadでの設定方法を記載したので、ぜひ試していただきたい。
「CDレコ」とは、iPhoneやiPad、Androidに直接CDを取り込むことができる同社のCDドライブだ。このCDレコとRockDisk for Audioを組み合わせれば、パソコンを使うことなくCDリッピングして、直接データをNASへ保存することができる。CDレコにはiPhone/iPad/Android対応の「CDRI-W24AI」とAndroidのみ対応の「CDRI-S24A」が用意されている。今回はCDRI-W24AIとiPadを用意して、実際にCDをRockDisk for Audioへ取り込んでみた。
CDレコでリッピングを行う前に、まずはアプリケーションソフトをインストールする必要がある。CDレコはアダプター接続して、電源コンセントに接続。操作を行うiPadには、App Storeから「CDレコ」アプリをインストールしておこう。
なおWPSモードでの設定がうまく行かない場合は、手動で設定を行うことも可能だ。
上述のように「保存先ディレクトリ」を「NAS」に設定しておけば、CDリッピングされたデータは、指定したNAS内のフォルダに直接保存される。リッピング完了後にRockDisk for Audioを確認すると、楽曲が正しく保存されており、ネットワークプレーヤーでの再生も問題なく行えた。
また、iPadやiPhoneから操作を行う場合は、「設定」の「Android互換」をオフにしておこう。オフの場合はApple Lossless形式でCDがリッピングされる。一方でオンの場合は、Apple Lossless形式に加えてFLAC形式でもリッピングが行われるため、ライブラリ上に同じ曲が2曲並ぶことになってしまうのだ(Android端末を使った際に「互換」をオフにすればFLAC形式のみでリッピングされる)。よってiOS端末を使ってFLAC形式でリッピングしたいときは「Android互換」をオンでリッピングを行い、Apple Losslessの音源は消去すればよい。
事前設定は少々大変だが、この機能を利用すれば、パソコンを利用しないでのCDリッピングが可能になる。リッピングスピードも早く、タグ情報も有名なgracenoteから取得するなど十分に使える印象だ。デジタル楽曲音源管理の鉄則である、リッピング済みファイルのタグの修正もCDレコのアプリケーション上から可能なのには嬉しくなった。手軽にCDをリッピングしたいユーザーには便利な機能と言えるであろう。
◇
RockDisk for Audioで始まるオーディオ用NASの第二章
筆者は昨年から今年にかけてNet Audio誌において実施した「NASとネットワークプレイヤーのスクランブルテスト」をはじめ、手に入るメジャーなNASはほぼ全てを実際に試してきたが、今回レビューを行った、RockDisk for Audioの使いやすさ、機能性の高さには大いに驚かされた。一言で表現するなら「完成度が非常に高い」のである。
抜群のコストパフォーマンスを誇るので、ネットワーク機能搭載ミニコンポやエントリー価格帯のネットワークプレイヤーを利用するユーザー、そしてNAS設定周りが苦手な初級者にとっては、「待っていました」と言わんばかりの製品。一方でTwonky Media採用による汎用性・安定性の高さや、オーディオ用NASとしての完成度を備えるという点で、ハイエンドを含む幅広いネットワークプレーヤーとの組み合わせが可能であり、設定に不安を感じている方やより優れた利便性を望むマニアにもぜひ使っていただきたいところ。RockDisk for Audioの登場によって、オーディオ用NASは第2章が始まったと言っても過言ではない。
(土方久明)
RockDisk for Audioは同社の別売りの外付けCDドライブである「CDレコ」を利用すれば、パソコンを使用しないCDをリッピングも可能だ。この機能を使うための事前設定は必要だが、今回はiPadでの設定方法を記載したので、ぜひ試していただきたい。
「CDレコ」とは、iPhoneやiPad、Androidに直接CDを取り込むことができる同社のCDドライブだ。このCDレコとRockDisk for Audioを組み合わせれば、パソコンを使うことなくCDリッピングして、直接データをNASへ保存することができる。CDレコにはiPhone/iPad/Android対応の「CDRI-W24AI」とAndroidのみ対応の「CDRI-S24A」が用意されている。今回はCDRI-W24AIとiPadを用意して、実際にCDをRockDisk for Audioへ取り込んでみた。
CDレコでリッピングを行う前に、まずはアプリケーションソフトをインストールする必要がある。CDレコはアダプター接続して、電源コンセントに接続。操作を行うiPadには、App Storeから「CDレコ」アプリをインストールしておこう。
1、CDレコ本体を無線ルーターと接続する(WPSモード) |
なおWPSモードでの設定がうまく行かない場合は、手動で設定を行うことも可能だ。
2、NAS側の設定を行う |
3、CDをリッピングする |
上述のように「保存先ディレクトリ」を「NAS」に設定しておけば、CDリッピングされたデータは、指定したNAS内のフォルダに直接保存される。リッピング完了後にRockDisk for Audioを確認すると、楽曲が正しく保存されており、ネットワークプレーヤーでの再生も問題なく行えた。
また、iPadやiPhoneから操作を行う場合は、「設定」の「Android互換」をオフにしておこう。オフの場合はApple Lossless形式でCDがリッピングされる。一方でオンの場合は、Apple Lossless形式に加えてFLAC形式でもリッピングが行われるため、ライブラリ上に同じ曲が2曲並ぶことになってしまうのだ(Android端末を使った際に「互換」をオフにすればFLAC形式のみでリッピングされる)。よってiOS端末を使ってFLAC形式でリッピングしたいときは「Android互換」をオンでリッピングを行い、Apple Losslessの音源は消去すればよい。
事前設定は少々大変だが、この機能を利用すれば、パソコンを利用しないでのCDリッピングが可能になる。リッピングスピードも早く、タグ情報も有名なgracenoteから取得するなど十分に使える印象だ。デジタル楽曲音源管理の鉄則である、リッピング済みファイルのタグの修正もCDレコのアプリケーション上から可能なのには嬉しくなった。手軽にCDをリッピングしたいユーザーには便利な機能と言えるであろう。
RockDisk for Audioで始まるオーディオ用NASの第二章
筆者は昨年から今年にかけてNet Audio誌において実施した「NASとネットワークプレイヤーのスクランブルテスト」をはじめ、手に入るメジャーなNASはほぼ全てを実際に試してきたが、今回レビューを行った、RockDisk for Audioの使いやすさ、機能性の高さには大いに驚かされた。一言で表現するなら「完成度が非常に高い」のである。
抜群のコストパフォーマンスを誇るので、ネットワーク機能搭載ミニコンポやエントリー価格帯のネットワークプレイヤーを利用するユーザー、そしてNAS設定周りが苦手な初級者にとっては、「待っていました」と言わんばかりの製品。一方でTwonky Media採用による汎用性・安定性の高さや、オーディオ用NASとしての完成度を備えるという点で、ハイエンドを含む幅広いネットワークプレーヤーとの組み合わせが可能であり、設定に不安を感じている方やより優れた利便性を望むマニアにもぜひ使っていただきたいところ。RockDisk for Audioの登場によって、オーディオ用NASは第2章が始まったと言っても過言ではない。
(土方久明)