海上忍のラズパイ・オーディオ通信(13)
話題の64bit機「Raspberry Pi 3」のオーディオ性能をテスト!乗り換えるメリットは?
ただし、音質という点では現状評価が難しい。USB DAC経由で聴くかぎり格段の差は生じないが、CPUの動作クロック上昇による高周波ノイズの影響は考えられる話で、さらにはWi-Fi/Bluetoothチップ(BCM43143)による影響もゼロではないはず。
とりあえずはUSBケーブルを吟味するとか、ノイズフィルターなどのアクセサリを導入するとかの対策を講じるとして、不要なモジュールを停止するといったソフトウェア的な改善策も必要になるだろう。筆者が数日間Volumio 2 RC1を試したかぎりでは、内蔵サウンドデバイス(snd_bcm2835)の停止がもっとも効果的だった。
■これからラズパイ・オーディオを始めるなら「Raspberry Pi 3」
Raspberry Pi 2から乗り換えるメリットがあるかどうかだが、オーディオ再生に関する機能では有意な差を確認できない。確かにパフォーマンスは向上したが、アップサンプリングを行わないかぎりRaspberry Pi 2の水準でもじゅうぶん足りる(参考:「ラズパイ・オーディオでアップサンプリング! CD音源を変換して高音質再生」)。
Volumio 2は、SquashFSとOverlayFSの採用、およびWeb UIの改良により大幅に操作レスポンスが改善されており、Raspberry Pi 3のほうが軽快度は高いもののRaspberry Pi 2でも不満は感じない。すでにRaspberry Pi 2でオーディオを楽しんでいるユーザならば、敢えて乗り換える必要はないだろう。
とはいえ、Wi-FiとBluetoothが標準装備となったことのインパクトは大きい。これまではどのメーカーのどのWi-Fiアダプタを使うか、ドライバモジュールの設定をどう行うかが導入の高いハードルとなっていたが、Raspberry Pi 3ではそれが解消された。
"ラズパイ3対応"をうたうOSであれば、ドライバは標準装備されているはずで、OSのイメージをmicroSDに書き出すことさえできれば、Volumio 2のようにあっけないほど簡単に「ワイヤレスで使えるハイレゾプレイヤー」となるのだ。本体価格が据え置きということもあり、これからラズパイ・オーディオを始めるというのならRaspberry Pi 3を選択するのが正解だろう。
とりあえずはUSBケーブルを吟味するとか、ノイズフィルターなどのアクセサリを導入するとかの対策を講じるとして、不要なモジュールを停止するといったソフトウェア的な改善策も必要になるだろう。筆者が数日間Volumio 2 RC1を試したかぎりでは、内蔵サウンドデバイス(snd_bcm2835)の停止がもっとも効果的だった。
■これからラズパイ・オーディオを始めるなら「Raspberry Pi 3」
Raspberry Pi 2から乗り換えるメリットがあるかどうかだが、オーディオ再生に関する機能では有意な差を確認できない。確かにパフォーマンスは向上したが、アップサンプリングを行わないかぎりRaspberry Pi 2の水準でもじゅうぶん足りる(参考:「ラズパイ・オーディオでアップサンプリング! CD音源を変換して高音質再生」)。
Volumio 2は、SquashFSとOverlayFSの採用、およびWeb UIの改良により大幅に操作レスポンスが改善されており、Raspberry Pi 3のほうが軽快度は高いもののRaspberry Pi 2でも不満は感じない。すでにRaspberry Pi 2でオーディオを楽しんでいるユーザならば、敢えて乗り換える必要はないだろう。
とはいえ、Wi-FiとBluetoothが標準装備となったことのインパクトは大きい。これまではどのメーカーのどのWi-Fiアダプタを使うか、ドライバモジュールの設定をどう行うかが導入の高いハードルとなっていたが、Raspberry Pi 3ではそれが解消された。
"ラズパイ3対応"をうたうOSであれば、ドライバは標準装備されているはずで、OSのイメージをmicroSDに書き出すことさえできれば、Volumio 2のようにあっけないほど簡単に「ワイヤレスで使えるハイレゾプレイヤー」となるのだ。本体価格が据え置きということもあり、これからラズパイ・オーディオを始めるというのならRaspberry Pi 3を選択するのが正解だろう。