【特別企画】ハイエンドケーブルのノウハウを投入
SUPRAから“ポータブル向け”光デジタルケーブル「SUPRA ZAC」登場。音質と使い勝手を試す
サエクコマースが取り扱うスウェーデンのケーブルブランド SUPRAから、ポータブル向けの光デジタルケーブル「SUPRA ZAC」が登場した。ハイエンドオーディオ向けケーブルで培った独自技術を投入した本ケーブルの音質、そしてポータブル用途におけるメリットを山本敦氏が検証する。
■SUPRAからポータブル向けの高音質・光デジタルケーブルが登場
DAC内蔵のポータブルヘッドホンアンプの中には、USB入力に加えて光デジタル入力を設けたモデルも数多く存在している。据え置きのオーディオプレーヤーやゲーム機、テレビなどでは光デジタル出力を備えた機器は多いので、光デジタル対応のDACは重宝する。
またポータブルオーディオプレーヤーにおいても、Astell&Kernの「AKシリーズ」のように光デジタル出力端子を備えたモデルでは、光デジタル経由でポータブルDAC/ヘッドホンアンプと組み合わせることが可能。場合によってはその実力をさらに引き出すことができる。
スウェーデンのケーブルブランド「SUPRA(スープラ)」から登場した「SUPRA ZAC」は、こうしたポータブル環境やデスクトップ環境を想定した、短尺の光デジタルケーブルである。今回の記事では、音質面でも様々な技術が投入された本製品の音質と使いこなしを検証していく。
■ハイエンドケーブルのノウハウを投入。優れた伝送特性と耐久性を獲得した
SUPRAはスウェーデンのケーブル専業メーカー、JENVING Technology社が手がけるハイエンドクラスのケーブルブランド。世界最大級の通信機器・インフラ事業者であるエリクソンからスピンアウトしたエンジニア、トミー・ジェンヴィング氏が創立した。SUPRAはその歴史において、オーディオ用のインターコネクトケーブルやスピーカーケーブル、USBなどのデジタルケーブル、映像系ではHDMIケーブルなどにおいて、様々なイノベーションを起こしてきた。
SUPRAのケーブルは、その美しいライトブルーの被覆がトレードマークとしてよく知られている。おそらく読者の中にも、自宅のオーディオルームやホームシアターでSUPRAのケーブルを使っている方も多いと思う。
今回発表された光デジタルケーブル「ZAC」のネーミングは、「Zero Attenuation Concept(無減衰理論)」の頭文字から取ったものだ。デジタル機器を接続した際、ケーブルに起因する信号劣化をゼロに近い限界まで抑えたという自信が名前にも現れている。
そして、その自信の根拠となっているのが、SUPRAが誇る40年のケーブル開発のノウハウだ。まず前提として、導体にメタル線ではなく光ファイバーを使う光デジタルケーブルのメリットは、ケーブルからのノイズ輻射がなく、外部ノイズを完璧にシャットアウトできるところにある。
本製品ではこの優位性をキープしながら、短尺化することによってポータブル機器同士を接続したときの取り回しを良くし、同時にケーブルの折り曲げによるダメージも回避できる耐久性も追求した。具体的には、樹脂素材のファイバーを特殊な湾曲形状に研磨することにより、樹脂素材の強度としなやかさを保ちつつ、ガラスファイバーに匹敵する高い伝送特性を獲得した。結果、音楽信号の劣化を招くジッターを抑え、S/Nと解像度の改善にも高い効果が発揮されたという。
光デジタルケーブルのコネクター形状には「角型TOSリンク」と「光ミニ(丸形)」の2種類が存在する。ZACは両端が丸形の「ZAC Mini」と、片側ずつ角型と丸型としたケーブル「ZAC MinTos」をラインナップする。長さはそれぞれ15cmと30cmの2種類を用意。また、192kHz/24bitまでの信号の伝送に対応している。歴史あるハイエンドブランドのケーブルなのに、価格が1万円前後と手頃なことにも注目したい。
■SUPRAからポータブル向けの高音質・光デジタルケーブルが登場
DAC内蔵のポータブルヘッドホンアンプの中には、USB入力に加えて光デジタル入力を設けたモデルも数多く存在している。据え置きのオーディオプレーヤーやゲーム機、テレビなどでは光デジタル出力を備えた機器は多いので、光デジタル対応のDACは重宝する。
またポータブルオーディオプレーヤーにおいても、Astell&Kernの「AKシリーズ」のように光デジタル出力端子を備えたモデルでは、光デジタル経由でポータブルDAC/ヘッドホンアンプと組み合わせることが可能。場合によってはその実力をさらに引き出すことができる。
スウェーデンのケーブルブランド「SUPRA(スープラ)」から登場した「SUPRA ZAC」は、こうしたポータブル環境やデスクトップ環境を想定した、短尺の光デジタルケーブルである。今回の記事では、音質面でも様々な技術が投入された本製品の音質と使いこなしを検証していく。
■ハイエンドケーブルのノウハウを投入。優れた伝送特性と耐久性を獲得した
SUPRAはスウェーデンのケーブル専業メーカー、JENVING Technology社が手がけるハイエンドクラスのケーブルブランド。世界最大級の通信機器・インフラ事業者であるエリクソンからスピンアウトしたエンジニア、トミー・ジェンヴィング氏が創立した。SUPRAはその歴史において、オーディオ用のインターコネクトケーブルやスピーカーケーブル、USBなどのデジタルケーブル、映像系ではHDMIケーブルなどにおいて、様々なイノベーションを起こしてきた。
SUPRAのケーブルは、その美しいライトブルーの被覆がトレードマークとしてよく知られている。おそらく読者の中にも、自宅のオーディオルームやホームシアターでSUPRAのケーブルを使っている方も多いと思う。
今回発表された光デジタルケーブル「ZAC」のネーミングは、「Zero Attenuation Concept(無減衰理論)」の頭文字から取ったものだ。デジタル機器を接続した際、ケーブルに起因する信号劣化をゼロに近い限界まで抑えたという自信が名前にも現れている。
そして、その自信の根拠となっているのが、SUPRAが誇る40年のケーブル開発のノウハウだ。まず前提として、導体にメタル線ではなく光ファイバーを使う光デジタルケーブルのメリットは、ケーブルからのノイズ輻射がなく、外部ノイズを完璧にシャットアウトできるところにある。
本製品ではこの優位性をキープしながら、短尺化することによってポータブル機器同士を接続したときの取り回しを良くし、同時にケーブルの折り曲げによるダメージも回避できる耐久性も追求した。具体的には、樹脂素材のファイバーを特殊な湾曲形状に研磨することにより、樹脂素材の強度としなやかさを保ちつつ、ガラスファイバーに匹敵する高い伝送特性を獲得した。結果、音楽信号の劣化を招くジッターを抑え、S/Nと解像度の改善にも高い効果が発揮されたという。
光デジタルケーブルのコネクター形状には「角型TOSリンク」と「光ミニ(丸形)」の2種類が存在する。ZACは両端が丸形の「ZAC Mini」と、片側ずつ角型と丸型としたケーブル「ZAC MinTos」をラインナップする。長さはそれぞれ15cmと30cmの2種類を用意。また、192kHz/24bitまでの信号の伝送に対応している。歴史あるハイエンドブランドのケーブルなのに、価格が1万円前後と手頃なことにも注目したい。
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