ハイエンド機の試聴経験などを総動員
安くて良いアンプはこれだ! 5万円で買えるプリメインアンプ、注目9製品を一斉比較レビュー(後編)
■筆者のジャンル別オススメモデルを紹介
備える機能やサウンド傾向などはここまで述べた通りで、あとはユーザーの好みによってチョイスしていただければと思うが、ここで改めて、筆者が考える主に音楽ジャンル別のオススメモデルを紹介したいと思う。
まず、アコースティック系ソースを良く聴くという方には、マランツ「PM5005」とパイオニア「A-10AE」をお薦めしたい。
マランツ「PM5005」は、その優美な音色と基本性能の確かさで言えば、今回試聴した中で右に出るモノはないと断言できる。クラシックからジャズまで、アコースティック系ソースをメインに聴くなら迷わずこちら。パイオニア「A-10AE」は、優美な表現よりも、より無色でフラットな表現でクラシックを楽しみたい場合、そして小型スピーカーなどで重宝するラウドネス機能を活用したいならこちらをお薦めしたい。
ロックやポップスがメインという方にお薦めしたいのは、ヤマハ「A-S301」とケンブリッジオーディオ「AM5」だ。
ヤマハ「A-S301」は、中域の充実度とその明朗なエネルギー感が爽快。ロックやポップス、R&Bなどをメイン聴く場合に特にマッチングが高い。心地よくその世界観を堪能させてくれる。よりコストを抑えたいなら、ケンブリッジオーディオ「AM5」は有力候補だ。A-S301の約半額という価格で、なかなかに味わいのある、キャラクターの立ったブリティッシュトーンを楽しませてくれる。
限られた予算でパソコンを使ったファイル再生やハイレゾを楽しみたいなら、USB入力を備えたモデルを選択することになるはずだ。コスト重視ならFX-AUDIO-「D802J+」、音質重視ならティアック「AI-301DA-SP」は候補として外せない。
優れた音質に加えて、コンパクト性やデザイン性にまでこだわりたいなら、デノン「PMA-30」がお薦めだ。Bluetooth対応で光デジタル端子も搭載しており、リビングとの相性もいいだろう。音質と小型性を兼ね備えるという点で「AI-301DA-SP」も有力候補だ。
多機能で、なおかつコストも抑えているのがソニー「STR-DH190」。BluetoothからFMチューナー、光デジタル入力まで備えており、テレビ周りでも便利に活用できる。
とにかく音質に絞ったコストパフォーマンスを重視したい方には、フォステクス「AP20d」をお薦めする。入力端子は最小限、スピーカー端子もバネ式で使えるケーブルが限られるが、とにかくバランスが良く、モニター的なストレートな音色を楽しめる。シンプルなアンプであり、規範的な鳴り方が得られるので、最初の一台として使用するのにもお薦めできる。
■5万円以下という価格帯で製品を選ぶときのポイントとは?
最後に、この価格帯で製品を選ぶときの大事なポイントを挙げたい。それは、冒頭でも述べたように、やはりシビアにコストの制約がある中で設計されたプロダクトであるため、当然、万能性を求め過ぎてはいけないということだ。
デジタル入力やフォノイコライザーアンプ、ヘッドホンアンプなど、機能が詰め込まれれば詰め込こまれるほど、当然それらへのコストが必要となると同時に、低価格帯のため、1万円、2万円の価格差が、音質精度にも大きく影響してくる傾向がある。よって、自身が欲しい機能やサウンドのグレードをよく見極めて機器を選びたい。
(生形三郎)
備える機能やサウンド傾向などはここまで述べた通りで、あとはユーザーの好みによってチョイスしていただければと思うが、ここで改めて、筆者が考える主に音楽ジャンル別のオススメモデルを紹介したいと思う。
まず、アコースティック系ソースを良く聴くという方には、マランツ「PM5005」とパイオニア「A-10AE」をお薦めしたい。
マランツ「PM5005」は、その優美な音色と基本性能の確かさで言えば、今回試聴した中で右に出るモノはないと断言できる。クラシックからジャズまで、アコースティック系ソースをメインに聴くなら迷わずこちら。パイオニア「A-10AE」は、優美な表現よりも、より無色でフラットな表現でクラシックを楽しみたい場合、そして小型スピーカーなどで重宝するラウドネス機能を活用したいならこちらをお薦めしたい。
ロックやポップスがメインという方にお薦めしたいのは、ヤマハ「A-S301」とケンブリッジオーディオ「AM5」だ。
ヤマハ「A-S301」は、中域の充実度とその明朗なエネルギー感が爽快。ロックやポップス、R&Bなどをメイン聴く場合に特にマッチングが高い。心地よくその世界観を堪能させてくれる。よりコストを抑えたいなら、ケンブリッジオーディオ「AM5」は有力候補だ。A-S301の約半額という価格で、なかなかに味わいのある、キャラクターの立ったブリティッシュトーンを楽しませてくれる。
限られた予算でパソコンを使ったファイル再生やハイレゾを楽しみたいなら、USB入力を備えたモデルを選択することになるはずだ。コスト重視ならFX-AUDIO-「D802J+」、音質重視ならティアック「AI-301DA-SP」は候補として外せない。
優れた音質に加えて、コンパクト性やデザイン性にまでこだわりたいなら、デノン「PMA-30」がお薦めだ。Bluetooth対応で光デジタル端子も搭載しており、リビングとの相性もいいだろう。音質と小型性を兼ね備えるという点で「AI-301DA-SP」も有力候補だ。
多機能で、なおかつコストも抑えているのがソニー「STR-DH190」。BluetoothからFMチューナー、光デジタル入力まで備えており、テレビ周りでも便利に活用できる。
とにかく音質に絞ったコストパフォーマンスを重視したい方には、フォステクス「AP20d」をお薦めする。入力端子は最小限、スピーカー端子もバネ式で使えるケーブルが限られるが、とにかくバランスが良く、モニター的なストレートな音色を楽しめる。シンプルなアンプであり、規範的な鳴り方が得られるので、最初の一台として使用するのにもお薦めできる。
■5万円以下という価格帯で製品を選ぶときのポイントとは?
最後に、この価格帯で製品を選ぶときの大事なポイントを挙げたい。それは、冒頭でも述べたように、やはりシビアにコストの制約がある中で設計されたプロダクトであるため、当然、万能性を求め過ぎてはいけないということだ。
デジタル入力やフォノイコライザーアンプ、ヘッドホンアンプなど、機能が詰め込まれれば詰め込こまれるほど、当然それらへのコストが必要となると同時に、低価格帯のため、1万円、2万円の価格差が、音質精度にも大きく影響してくる傾向がある。よって、自身が欲しい機能やサウンドのグレードをよく見極めて機器を選びたい。
(生形三郎)