【特別企画】大画面と組み合わせてパーソナルコンサートホールを構築
クロスゾーンの“頭外定位”ヘッドホン「CZ-1」で、ロック&ポップスのライブ映像BDを堪能する
自身の大ヒット曲「氷の世界」は、ここでは大胆なラテンリズムのアレンジ。カメラのスイッチングやズームアップ、意図的なブレの多用によって演奏に独特のうねりが生まれ、観ているこちらもつい踊り出したくなる。
■付属の“3.5m”ケーブルでリラックスした視聴を可能に
次に観たのは、『メロディー・ガルドー/ライブ・アット・ザ・オリンピア・パリ』。ジャジーな雰囲気も持つ女性シンガーで、交通事故の後遺症で光に過敏なため、ステージでは終始サングラスをかけている。上から下まで黒ずくめの衣裳も、さほど広くないステージではよりセクシーに映える。有機ELが得意とする絵柄といってよいだろう。
アップライトピアノの弾き語りから、次第にバンド全体がエキサイトしていく「Morning Sun」は、彼女の持つ少し鋭利なムードとアダルトな雰囲気が絶妙にマッチ。CZ-1はその語尾やイントネーションのニュアンスを実に精巧に再現する。
ホーンセクションとの絡みも美しく、リズムセクションが力強いビートを打ち付ける毎に、CZ-1はその持てるポテンシャルを存分に発揮し始める。ビートの力強さ、分厚いアンサンブルが丁寧にほぐされ、映像の誘因効果も相まって、リアリスティックなステージの雰囲気にどんどんと引き込まれる感じがするのだ。一般的な『頭内定位』のヘッドホンではこうはいかない。
CZ-1はケーブルが着脱可能で、1.5mの長さのケーブルに加えて、長さ3.5mという通常よりも長めのケーブルが同梱されている。この3.5mという長さは、6畳から8畳の部屋でソファーに座ってテレビの画面と対峙しても、ケーブルが浮いたり張ってしまったりすることがないように計算された長さなのだという。今回はこの3.5mのケーブルを利用したのだが、画面とある程度の距離をおいて試聴すると、音像フォルムとステージの様子のちょうどいい按配の視聴ポジションが見つかる。短めのケーブルではそれはままならない。
■良い画/良い音でライブ映像を楽しむ魅力を再認識させてくれた
続いては『ジェフ・ベック・ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』。スティーブン・タイラーやビリー・ギボンズ(ZZ TOP)など、豪華ゲストを招いての最新ライヴだ。私は学生時代にベックの音楽をずいぶん聴いてきた。特に70年代の作品が贔屓だ。
その頃の懐かしいメンバー、キーボードのヤン・ハマーをゲストに迎えたステージで繰り広げられるのは、「フリーウェイ・ジャム」や「悲しみの恋人たち」「スター・サイクル」など、70年代のインストゥルメンタル曲。
白のストラトキャスターが映えるベックは、いつもの黒いベストという出で立ちだが、ハマーは在り来りのボーダー柄のポロシャツ。「もう少しステージ映えする格好しろよ!」と突っ込みたくもなるが、演奏は往年のそれを彷彿させ、ベックとのユニゾンの掛け合いがビシビシと決まって興奮する。
■付属の“3.5m”ケーブルでリラックスした視聴を可能に
次に観たのは、『メロディー・ガルドー/ライブ・アット・ザ・オリンピア・パリ』。ジャジーな雰囲気も持つ女性シンガーで、交通事故の後遺症で光に過敏なため、ステージでは終始サングラスをかけている。上から下まで黒ずくめの衣裳も、さほど広くないステージではよりセクシーに映える。有機ELが得意とする絵柄といってよいだろう。
アップライトピアノの弾き語りから、次第にバンド全体がエキサイトしていく「Morning Sun」は、彼女の持つ少し鋭利なムードとアダルトな雰囲気が絶妙にマッチ。CZ-1はその語尾やイントネーションのニュアンスを実に精巧に再現する。
ホーンセクションとの絡みも美しく、リズムセクションが力強いビートを打ち付ける毎に、CZ-1はその持てるポテンシャルを存分に発揮し始める。ビートの力強さ、分厚いアンサンブルが丁寧にほぐされ、映像の誘因効果も相まって、リアリスティックなステージの雰囲気にどんどんと引き込まれる感じがするのだ。一般的な『頭内定位』のヘッドホンではこうはいかない。
CZ-1はケーブルが着脱可能で、1.5mの長さのケーブルに加えて、長さ3.5mという通常よりも長めのケーブルが同梱されている。この3.5mという長さは、6畳から8畳の部屋でソファーに座ってテレビの画面と対峙しても、ケーブルが浮いたり張ってしまったりすることがないように計算された長さなのだという。今回はこの3.5mのケーブルを利用したのだが、画面とある程度の距離をおいて試聴すると、音像フォルムとステージの様子のちょうどいい按配の視聴ポジションが見つかる。短めのケーブルではそれはままならない。
■良い画/良い音でライブ映像を楽しむ魅力を再認識させてくれた
続いては『ジェフ・ベック・ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』。スティーブン・タイラーやビリー・ギボンズ(ZZ TOP)など、豪華ゲストを招いての最新ライヴだ。私は学生時代にベックの音楽をずいぶん聴いてきた。特に70年代の作品が贔屓だ。
その頃の懐かしいメンバー、キーボードのヤン・ハマーをゲストに迎えたステージで繰り広げられるのは、「フリーウェイ・ジャム」や「悲しみの恋人たち」「スター・サイクル」など、70年代のインストゥルメンタル曲。
白のストラトキャスターが映えるベックは、いつもの黒いベストという出で立ちだが、ハマーは在り来りのボーダー柄のポロシャツ。「もう少しステージ映えする格好しろよ!」と突っ込みたくもなるが、演奏は往年のそれを彷彿させ、ベックとのユニゾンの掛け合いがビシビシと決まって興奮する。
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