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【特別企画】デザインと性能を両立

スピーカーも完全ワイヤレス時代、しかも驚きの音質。KEF「LSX」の値付けは安すぎる!

公開日 2019/04/05 06:00 土方久明
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伝統かつ先進の同軸ドライバー「Uni-Q」を搭載

もちろん、多様な対応ソースへの対応を受け止めるスピーカー部の音質対策も徹底している。まずドライバー周りから見ていくと、KEFのお家芸ともいえる位相特性に優れた同軸ユニット「Uni-Qドライバー」を採用している。

新設計された第11世代のUni-Qドライバーを搭載

本機に搭載されたのは、第11世代のUni-Qドライバーで、本モデルのために新規設計されたものだ。115mmのマグネシアム/アルミ合金ウーファーと、19mmのベンテッド・アルミドーム・トゥイーターで構成されている。また、本機もLS50 Wireless同様に、KEF独自のDSPアルゴリズム「Music Integrity Engine」を搭載し、タイムアラインメントと位相制御を行なっている。

115mmのマグネシアム/アルミ合金ウーファーと、19mmのベンテッド・アルミドーム・トゥイーターで構成


セッティング簡単。設置してすぐに素晴らしいサウンドが楽しめる

基本的なディメンションが分かったところで、早速試聴をはじめたい。今回は、自宅環境でLSXの音質と使い勝手を徹底的に検証した。

包装箱からLSXを取り出し、筆者所有のスピーカースタンドに設置。あとは、2本のスピーカーにそれぞれ電源ケーブルを挿して終わり。手順はたったこれだけだ。LSXはフルワイヤレス仕様なので、LS50 Wirelessのように左右のスピーカーをLANケーブルで接続する必要もない。

アンプやプレーヤーを用意する必要もないし、スピーカーケーブルを接続しなくてよいので、設置の自由度は比べものにならない。これには隔世の感がある。そして詳しくは後述するが、DSPにより高度な音質調整も行えるため、設置場所による音の影響も抑えることができる。スピーカースタンドではなく、棚や机の上に置いても良い音を楽しめるのだ。

左右のケーブルがないため設置性が高い

スタンドに乗せた状態

本機の操作は、iOS/Android対応の専用アプリ「KEF Control App」「KEF Stream App」から行う。前者はセッティングやEQのコントロール、音量調整などが行え、後者はDLNAやストリーミングの再生操作に用いる。

KEF Control Appのアプリ画面。様々な設定を行うことができる


細部までこだわったデザインと、インテリアにも溶け込む質感を備える

実物を見て、改めて感心したのはそのデザインだ。著名な家具や工業製品を数多く手がける英国のデザイナー、Michael Young氏が監修を行なっているというのだが、一般的な小型スピーカーからは考えられない本格的な意匠と質感を備えている。

“KEF” のロゴは主張しすぎない絶妙のバランス

カラーバリエーションは5色だが、ホワイト以外の各色は、北欧デンマークを代表するファブリックメーカー「Kvadrat」社製の高級ファブリックが貼られたエンクロージャーがトレードマーク。これに合わせてUni-Qドライバーまでカラーコーディネートされているのだから素晴らしい。

エンクロージャーにはファブリックが貼られる

背面はヒートシンクを兼ねた金属パネルとなっている

エンクロージャーを見回しても一切ネジが見えない。背面はヒートシンクを兼ねた金属パネルになっているが、これらもファブリックに合わせた色を採用するという、こだわりの仕様だ。

ライフスタイルが多様化する中で、オーディオメーカー各社がプロダクトデザインにいっそう注力する傾向を感じるが、そういった面でもLSXのデザインは一歩先を行っている。

次ページ試聴をはじめた瞬間、広大なサウンドステージが展開

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