PR【PR】ブランドの源泉から音を辿る
これぞマークレビンソン、「No5909」で“ハイエンドワイヤレスヘッドホン”の世界を体験する
ワイヤレスヘッドホンというジャンルに、マークレビンソンが「No5909」を携えて参入する。これだけで驚きのニュースだが、ハイエンドオーディオブランドとして知られるマークレビンソンがリリースするだけあり、同ジャンルにとって待望といえる “ハイエンドモデル” であることにも注目だ。ホームオーディオにおける確かな実績を、どのようにポータブルに落とし込んできたのか? ブランドの音に着目しながら、その実力を検証していきたい。
様々な分野において、『泣く子も黙る存在』というのはあると思うが、ハイエンドオーディオ界における「マークレビンソン」は、まさしくそれに当たる。
創業は1972年。米オーディオメーカーを代表するマランツやマッキントッシュ、JBLなどと比べればまだまだ若いメーカーなのだが、それでも今日の米ハイエンドオーディオの象徴的メーカーのひとつに数えられるのは、そのデビューから強大なインパクトを与えたモデルを輩出したからに他ならない。
詳細な説明を割愛させていただくが、プリアンプ「LNP-2」の登場はそれほどセンセーショナルだったのだ。以降、パワーアンプやデジタル機器といったエレクトロニクス系コンポーネントを中心に、今日までその名声をほしいままにしてきた。つまり、半世紀に渡ってハイエンドオーディオ界を牽引してきたのである。
“マーク・レビンソン”は人名だが、彼自身はエンジニアではなく(元はミュージシャン)、いわばディレクター/プロデューサー的な立場からプロダクツを企画してきた。しかし彼が辞して以降もブランド名とその製品は、ハイエンドオーディオ市場において揺るぎない存在として君臨し、今日に至るのである。
そんなマークレビンソン初のヘッドホンがこの度リリースされた。モデル名はこれまでの同社の慣習に従った数字の羅列。「No5909」という型番で、ノイズキャンセリング機能付きのワイヤレスタイプである(ワイヤード使用も可)。
その意匠面や仕上げはハイエンドブランドに相応しいもので、ブラック/シルバーのツートンに、ハウジング部の赤いリングのワンポイントが映える。イヤーパッドやヘッドバンドの皮革類の質感も高級感を抱かせるもの。アルミ素材はプレミアム性の高いアルマイト仕上げである。
現地エンジニアによる開発コンセプトは、「マークレビンソンのクオリティを外出先にも持ち運べ、ハイエンドオーディオファンが納得する音質とラグシュアリーな快適さを届けることができる、最高のワイヤレス・アクティブノイズキャンセリングヘッドホン」とのこと。
ダイヤフラム素材には40mm径のPET(ポリエチレンテレフタレート)にベリリウムをコーティングしたものが採用された。PETは軽量かつ堅牢な材料。ベリリウムはダイヤモンドに次いで振動伝播速度に優れる素材で、同じハーマングループ傘下のJBLやRevelブランドのスピーカーで採用実績がある。この2つを組み合わせ、さらに強力なネオジム磁石を組込むことで理想的なドライバーユニットが完成した。
本モデルはワイヤレスヘッドホンではあるが、有線接続にも対応する。3.5mm端子での接続のほか、付属するUSBケーブルを用いた接続では、内蔵のDACにより96kHz/24bitまでのハイレゾ再生も行える。ちなみにバッテリーの持続時間は最大34時間。ノイズキャンセリング併用時でも最大30時間と、必要充分なキャリング性能といえる。
No5909のインプレッションに入る前に、ホームオーディオやオートモーティブにおけるマークレビンソンのパフォーマンスにも触れておこう。それらを紹介することで、同社の現在のプレゼンスを俯瞰することができると考えたからだ。
まずはオートモーティブ。トヨタの高級車レクサス「ES300h」に搭載された、マークレビンソンのフルシステムによる純正オプション「version L」だ。ここには同軸2ウェイを含む17スピーカー/10chのシステムがインストールされている。今回はセンターコンソールに設けられたUSBスロットにUSBメモリーを挿し、ハイレゾ音源を聴いた。
車載システムならではの走行中のパフォーマンスを想定した独自処理が働き、停止した状態では低音が少し強く感じられたものの、センター定位が明瞭な上、伴奏の広がりや立体感に不自然さはなく、とても聴き心地のよいものだった。それは後述するNo.5909の印象と共通した、包まれるような雰囲気の繊細かつ上質な再生音であり、ドライビングをより満ち足りた快適な空間へと誘うパフォーマンスを十二分に発揮していた。
米ハイエンドメーカーの象徴「マークレビンソン」
様々な分野において、『泣く子も黙る存在』というのはあると思うが、ハイエンドオーディオ界における「マークレビンソン」は、まさしくそれに当たる。
創業は1972年。米オーディオメーカーを代表するマランツやマッキントッシュ、JBLなどと比べればまだまだ若いメーカーなのだが、それでも今日の米ハイエンドオーディオの象徴的メーカーのひとつに数えられるのは、そのデビューから強大なインパクトを与えたモデルを輩出したからに他ならない。
詳細な説明を割愛させていただくが、プリアンプ「LNP-2」の登場はそれほどセンセーショナルだったのだ。以降、パワーアンプやデジタル機器といったエレクトロニクス系コンポーネントを中心に、今日までその名声をほしいままにしてきた。つまり、半世紀に渡ってハイエンドオーディオ界を牽引してきたのである。
“マーク・レビンソン”は人名だが、彼自身はエンジニアではなく(元はミュージシャン)、いわばディレクター/プロデューサー的な立場からプロダクツを企画してきた。しかし彼が辞して以降もブランド名とその製品は、ハイエンドオーディオ市場において揺るぎない存在として君臨し、今日に至るのである。
初のヘッドホン「No5909」を紐解く
そんなマークレビンソン初のヘッドホンがこの度リリースされた。モデル名はこれまでの同社の慣習に従った数字の羅列。「No5909」という型番で、ノイズキャンセリング機能付きのワイヤレスタイプである(ワイヤード使用も可)。
その意匠面や仕上げはハイエンドブランドに相応しいもので、ブラック/シルバーのツートンに、ハウジング部の赤いリングのワンポイントが映える。イヤーパッドやヘッドバンドの皮革類の質感も高級感を抱かせるもの。アルミ素材はプレミアム性の高いアルマイト仕上げである。
現地エンジニアによる開発コンセプトは、「マークレビンソンのクオリティを外出先にも持ち運べ、ハイエンドオーディオファンが納得する音質とラグシュアリーな快適さを届けることができる、最高のワイヤレス・アクティブノイズキャンセリングヘッドホン」とのこと。
ダイヤフラム素材には40mm径のPET(ポリエチレンテレフタレート)にベリリウムをコーティングしたものが採用された。PETは軽量かつ堅牢な材料。ベリリウムはダイヤモンドに次いで振動伝播速度に優れる素材で、同じハーマングループ傘下のJBLやRevelブランドのスピーカーで採用実績がある。この2つを組み合わせ、さらに強力なネオジム磁石を組込むことで理想的なドライバーユニットが完成した。
本モデルはワイヤレスヘッドホンではあるが、有線接続にも対応する。3.5mm端子での接続のほか、付属するUSBケーブルを用いた接続では、内蔵のDACにより96kHz/24bitまでのハイレゾ再生も行える。ちなみにバッテリーの持続時間は最大34時間。ノイズキャンセリング併用時でも最大30時間と、必要充分なキャリング性能といえる。
ホームオーディオ/オートモーティブからサウンドの源泉を探る
No5909のインプレッションに入る前に、ホームオーディオやオートモーティブにおけるマークレビンソンのパフォーマンスにも触れておこう。それらを紹介することで、同社の現在のプレゼンスを俯瞰することができると考えたからだ。
まずはオートモーティブ。トヨタの高級車レクサス「ES300h」に搭載された、マークレビンソンのフルシステムによる純正オプション「version L」だ。ここには同軸2ウェイを含む17スピーカー/10chのシステムがインストールされている。今回はセンターコンソールに設けられたUSBスロットにUSBメモリーを挿し、ハイレゾ音源を聴いた。
車載システムならではの走行中のパフォーマンスを想定した独自処理が働き、停止した状態では低音が少し強く感じられたものの、センター定位が明瞭な上、伴奏の広がりや立体感に不自然さはなく、とても聴き心地のよいものだった。それは後述するNo.5909の印象と共通した、包まれるような雰囲気の繊細かつ上質な再生音であり、ドライビングをより満ち足りた快適な空間へと誘うパフォーマンスを十二分に発揮していた。
次ページハイエンドオーディオの世界観を聴かせてくれるヘッドホンに迫る