【特別企画】『Audio Accessory 185号』にサンプルが付属
接点に“塗るだけ”で音質が飛躍する!アンダンテラルゴの「SuperTMD」の魅力を4人の評論家が実践
アンダンテラルゴから、接点安定剤の進化モデルとなる「SuperTMD」が登場した。最新の『Audio Accessory』では特別付録としてそのサンプル品をお届けしている。ここでは、4人のオーディオ評論家に「SuperTMD」の効果をじっくりと体験してもらった。
■従来モデルより施工も簡単に。新成分も調合される(林)
オーディオは接点が命。ミクロで見れば“点と点”の荒れた状態であるが、その接点部を特殊ポリマー液で安定化(隙間に侵入して凝固)させ、音質を飛躍的に向上させるのが、アンダンテラルゴのTMD(トランス・ミッション・デバイス)だ。2017年秋の発売である。自宅でもケーブルというケーブルにはほぼ使用しており、ヴィンテージケーブルもグレードアップ。アナログまわりやPCオーディオ等々でも大きな効果を発揮するので重宝している。
そんな中、第2の接点革命が勃発したからビックリ仰天。TMDの進化バージョン、その名も「SuperTMD」である。従来の2液セットから、今回は接点安定剤のみでの販売となり、汚れの目立つ端子洗浄用のポリッシュ「POL-5」は単体で別売されることとなった。
SuperTMDの進化のポイントは何か? 従来のTMD原液をベースに新たな成分を調合したという。成分などは非公開だが高額な材料や開発費のため、価格は従来の約2倍となった。3ml(小)と10ml(大)の2種類があり、従来品より施工も簡単になった。これまでのスポイトからハケ式に変わり、無駄なく塗りやすくなったのだ。なお、従来のTMDも併売されるので念のため。
■鮮度や解像力はもちろん、音楽の生命力が増大する
比較試聴は公平に厳格に行おう。アンダンテラルゴの方で、英国コード・カンパニー社の全く同じ条件のケーブルが3種類用意された。(1)何も処理しないケーブル(2)従来のTMD処理をしたケーブル(3)SuperTMDで処理したケーブルである。
コード・カンパニーのケーブルは上位モデル「セイラムT」のXLRインターコネクトケーブル。(1)の素のままと(2)のTMD処理との音質の差は大きい。ボリュームを上げたかというほどの違いがあり、女性二声では、声がより澄んでハモリや微妙なズレが分かるのだ。
そして(3)のSuperTMDの効果である。音のないところの静寂感が極めて優秀だ。これはノイズフロアが下がったことを意味し、鮮度や解像力が向上。空間のアンビエンスも豊かで、奥がさらに深くなった印象だ。音楽全体の生命力もぐんと増している。
最高峰の「コードミュージック」は処理なしとSuperTMD処理の2パターンで試聴する。処理なしでも一聴、圧倒的なS/Nや情報量、レンジの広さからケーブルのグレードの高さに気づく。しかしながら恐るべき「SuperTMD」。一気にスーパーハイエンド再生の世界に突入する。
アクセルを踏み込んだようにジャズはトルクが太くなる。密度が増量され体がほてるような音楽表現に感動する。実にすごい! 2ランクところか3ランク、それ以上アップしてしまう。まさに天井知らずの効果である。SuperTMDの効果は緻密になる、熱くなる、分離もよくなる傾向だから、未処理のケーブルに戻すとあっさりと聴こえてしまった。
ここで“下克上対決”にも挑戦しよう。処理なしの上位モデル「シグネチャー」に対して、格下である「エピック」にSuperTMD処理をしたら一体どうなるのか? ここでもSuperTMDのポテンシャルは実に目覚ましく、演奏のダイナミズムやリアリティが強化されて、互角か音楽によってはそれ以上。上位ランクのケーブルを凌いでしまった。私はそう聴いたがどうだろう? 読者の方々も『Audio Accessory』の付録サンプルで試してみてほしい。
■アナログの微細信号やデジタル信号の接点部にも効果あり
SuperTMDの効果を自宅でも試した。主にフォノイコライザーやネットオーディオ再生系統の各種デジタルケーブル、電源まわりでも効果を確認した。アナログの微小信号やデジタル信号の接点部でも劇的に効いた。ノイズフロアがぐんぐん下がるし、聴こえなかった音が次々に現れて見通し感も最高。結果よければ全てよしで、これからメインのオーディオシステムでSuperTMDを使うことを決意した次第だ。
今回は価値のある体験をさせてもらったが、そこからいくつか気付いたことがある。ケーブル伝送における音質的なロスの半分以上は、プラグ部分で発生しているのではないかと。従って接点部を安定させれば、例えケーブル自体が1〜2ランク低いレベルのものでも、何倍も何十倍もするケーブルを凌ぐものになる可能性があるんじゃないか。
今回はケーブルの接点でSuperTMDに効果を比較したわけだが、実はアンプやプレーヤー、スピーカー側にも同様な接点がある。理想は上流から下流まで全ての接点を処理することだ。川の流れのように最上流の微細な部分からパワー溢れるスピーカーまでを処理するとどんな世界が現れるのか?
私の結論として、SuperTMDはどこにでも効く。上流はS/Nが増して下流のパワーに対しては堰を切ったようにさらにエネルギーが増すのだ。SuperTMDはこれまでに存在した様々な接点対策とはまったく別次元だと確信した。
■従来モデルより施工も簡単に。新成分も調合される(林)
オーディオは接点が命。ミクロで見れば“点と点”の荒れた状態であるが、その接点部を特殊ポリマー液で安定化(隙間に侵入して凝固)させ、音質を飛躍的に向上させるのが、アンダンテラルゴのTMD(トランス・ミッション・デバイス)だ。2017年秋の発売である。自宅でもケーブルというケーブルにはほぼ使用しており、ヴィンテージケーブルもグレードアップ。アナログまわりやPCオーディオ等々でも大きな効果を発揮するので重宝している。
そんな中、第2の接点革命が勃発したからビックリ仰天。TMDの進化バージョン、その名も「SuperTMD」である。従来の2液セットから、今回は接点安定剤のみでの販売となり、汚れの目立つ端子洗浄用のポリッシュ「POL-5」は単体で別売されることとなった。
SuperTMDの進化のポイントは何か? 従来のTMD原液をベースに新たな成分を調合したという。成分などは非公開だが高額な材料や開発費のため、価格は従来の約2倍となった。3ml(小)と10ml(大)の2種類があり、従来品より施工も簡単になった。これまでのスポイトからハケ式に変わり、無駄なく塗りやすくなったのだ。なお、従来のTMDも併売されるので念のため。
■鮮度や解像力はもちろん、音楽の生命力が増大する
比較試聴は公平に厳格に行おう。アンダンテラルゴの方で、英国コード・カンパニー社の全く同じ条件のケーブルが3種類用意された。(1)何も処理しないケーブル(2)従来のTMD処理をしたケーブル(3)SuperTMDで処理したケーブルである。
コード・カンパニーのケーブルは上位モデル「セイラムT」のXLRインターコネクトケーブル。(1)の素のままと(2)のTMD処理との音質の差は大きい。ボリュームを上げたかというほどの違いがあり、女性二声では、声がより澄んでハモリや微妙なズレが分かるのだ。
そして(3)のSuperTMDの効果である。音のないところの静寂感が極めて優秀だ。これはノイズフロアが下がったことを意味し、鮮度や解像力が向上。空間のアンビエンスも豊かで、奥がさらに深くなった印象だ。音楽全体の生命力もぐんと増している。
最高峰の「コードミュージック」は処理なしとSuperTMD処理の2パターンで試聴する。処理なしでも一聴、圧倒的なS/Nや情報量、レンジの広さからケーブルのグレードの高さに気づく。しかしながら恐るべき「SuperTMD」。一気にスーパーハイエンド再生の世界に突入する。
アクセルを踏み込んだようにジャズはトルクが太くなる。密度が増量され体がほてるような音楽表現に感動する。実にすごい! 2ランクところか3ランク、それ以上アップしてしまう。まさに天井知らずの効果である。SuperTMDの効果は緻密になる、熱くなる、分離もよくなる傾向だから、未処理のケーブルに戻すとあっさりと聴こえてしまった。
ここで“下克上対決”にも挑戦しよう。処理なしの上位モデル「シグネチャー」に対して、格下である「エピック」にSuperTMD処理をしたら一体どうなるのか? ここでもSuperTMDのポテンシャルは実に目覚ましく、演奏のダイナミズムやリアリティが強化されて、互角か音楽によってはそれ以上。上位ランクのケーブルを凌いでしまった。私はそう聴いたがどうだろう? 読者の方々も『Audio Accessory』の付録サンプルで試してみてほしい。
■アナログの微細信号やデジタル信号の接点部にも効果あり
SuperTMDの効果を自宅でも試した。主にフォノイコライザーやネットオーディオ再生系統の各種デジタルケーブル、電源まわりでも効果を確認した。アナログの微小信号やデジタル信号の接点部でも劇的に効いた。ノイズフロアがぐんぐん下がるし、聴こえなかった音が次々に現れて見通し感も最高。結果よければ全てよしで、これからメインのオーディオシステムでSuperTMDを使うことを決意した次第だ。
今回は価値のある体験をさせてもらったが、そこからいくつか気付いたことがある。ケーブル伝送における音質的なロスの半分以上は、プラグ部分で発生しているのではないかと。従って接点部を安定させれば、例えケーブル自体が1〜2ランク低いレベルのものでも、何倍も何十倍もするケーブルを凌ぐものになる可能性があるんじゃないか。
今回はケーブルの接点でSuperTMDに効果を比較したわけだが、実はアンプやプレーヤー、スピーカー側にも同様な接点がある。理想は上流から下流まで全ての接点を処理することだ。川の流れのように最上流の微細な部分からパワー溢れるスピーカーまでを処理するとどんな世界が現れるのか?
私の結論として、SuperTMDはどこにでも効く。上流はS/Nが増して下流のパワーに対しては堰を切ったようにさらにエネルギーが増すのだ。SuperTMDはこれまでに存在した様々な接点対策とはまったく別次元だと確信した。
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