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【MWC2014】ソニーモバイル開発者に聞く「Xperia Z2」はここがすごい!

公開日 2014/02/28 11:12 山本 敦
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従来は青色のLEDチップに黄色の蛍光体を一体化したバックライトに、フィルターを組み合わせて様々な色を表現していた。「従来の技術では明るさは確保できるものの、色の鮮やかさが十分に表現できていなかった。Z2では青色のLEDチップに赤と緑の蛍光体を組み合わせて色の3原色を全て揃えたことで、色彩をより正確かつ自然に再現できるようになった」と八木氏は説明する。本技術はソニーが液晶テレビ"BRAVIA”の要素技術として長く開発に取り組んできたものをベースにしており、今回ようやくXperiaシリーズへの応用が実現したという。

「Live Colour LED」採用のディスプレイは「Xperia Z2 Tablet」にも搭載されている。ソニーの展示ブースでは従来のフルHDパネルを搭載したタブレット/スマートフォンと、Z2/Z2 Tabletの画質を比較できる展示が用意された。

実際の画を比べてみると色の濃厚さ、発色の明るさと力強さが明らかに異なっているのがよくわかる。より深い黒色が再現できることから、画面全体のコントラスト感も高まり、特に輪郭部分のシャープさが引き立ってくる。数値は公表されていないが、「Live Colour LED」を搭載したことでパネルの発光効率が高まり、輝度もアップしているという。


ハイレゾ対応や「CleaAudio+」の味付けを一新

ソニーモバイル 田原氏

Xperiaシリーズとして初めてハイレゾ対応を実現したこともZ2の大きな進化だ。技術的な背景と音づくりのコンセプトについて、同社にてオーディオ開発を統括する田原正昭氏に訊ねた。

今回Z2からハイレゾ対応が実現できた背景には、CPUに処理性能の高いSnapdragon 801を搭載し、サンプリングレートコンバーターなどソフトウェアでの対応力を加えるなど、プラットフォーム側のサポートが最も大きいと田原氏は説明する。「Xperia Z2を企画した際にハイレゾ対応は決めていた。ソニーのオーディオ製品もハイレゾ対応が広まりつつあったが、Xperia Z2では、まずはファイルを本体でデコードし、USBからデジタル出力するというところからハイレゾ対応を実現できた」(田原氏)

再生可能なファイル形式はWAVとFLACで、96kHz/24bitまでサポートする。記事初出時に192kHz/24bitのハイレゾファイルはダウンサンプリングで再生対応と記載いたしましたが、正しくは再生非対応となります。お詫びして訂正申し上げます。


会場に用意されたハイレゾ再生のデモシステム

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